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白煙の層が内側からゆるんでとけて　希薄な円筒をえがきだすと　円い暖簾状の幕がたれ　そのむこうに藁で葺いた一軒のふるびた家屋がうつむいてかしこまっているのがみえる

　まねかれるように胸元からたお　.... それは

世紀末のとある

アジアの国でのこと

とある家族が崩壊した

父であった少年は

母であった少女を

車の後部座席に横たえ

深夜の国道を走っていた

　....
藤鈴呼さんのtakanoさんおすすめリスト（2）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠いまなざし- takano自由詩2*12-7-17
世紀末の記録- takano自由詩1*12-5-26
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