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高慢娘のおまえが

夏の光にパラソルさして

これはまたなんと恥ずかしそうな!

小指の先まで恥ずかしそうな!
哀しみが
哀しみの
首を絞めている

絞められた哀しみは
椅子に座ったまま
うなだれ

絞めた哀しみは
ぽっかりあいた空洞を
もてあまし

ただ
じっと
人である哀しみに
 ....

午後
湖まで
二万歩を歩く
ふたりで歩く
途中
息づかいが消え
ふり返ると
青桐の葉を持って
笑っている。


タバコを買いに
五階をくだる
ふたりでくだる
途中
 ....
きりとられたひだりうで
をみつけたのは
きんじょのこども
のこりのぶひん
をさがすのは
わたしたち

みぎうでは
くろのびにーる
のなかに
どうたいは
うみに
みぎあし

 ....
解かれた家はあたりの景色を変え
歴史のつむじ風を吹かせる。

ユンボが
さっぱりと暦をかみ砕き
暦はまた小さな風となって
背筋を寒くする。

鳥肌の立った皮膚に
父と母の
祖父と祖 ....
捨て彦さんの草野大悟さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Photo- 草野大悟自由詩6*04-7-14
哀しみ- 草野大悟自由詩504-5-30
風の残り香- 草野大悟自由詩604-5-28
ころし- 草野大悟自由詩2*04-5-22
解かれた家- 草野大悟自由詩304-5-20

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