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「ここから飛び降りるって言ったらどうする？」
「やれやれ。気まぐれなお姫さまだ」
「なによ、その棒読みのセリフは」
「感情がこもっていないんだよ」
「あのねー」
　
　
　屋上、　.... あの頃、君に告げられなかったことを今


　***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ　.... 朝からクワガタ
クワガタの話かよ
下あごの話かよ
さん、はいっ
「下あごの話かよー」
ご飯はゆっくりよく噛むこと
ほらあれだ利口になるから


両親は本日もご健在
飯をバクバク食う　.... パフェ、
パフェ、
パフェ、
１０回言ったらパフェ１０個

眩しい太陽
目を細める僕の顔前に
うふふ
エプロン娘
純白、
かついたづらな覗き見


こいつめ


　.... ゴッコ

お互いの足首につけた
紐をひっぱり合う遊び


ゴッコ

慎重さが足りずに
森の中に迷いこむ遊び


ゴッコ

僕の欠落した部分を
君が木の根元に隠す遊　.... スパゲッティを茹でる日曜午後
鳴り響く玄関ベル、開かれるドア
宅配の青年は箱をひとつ手渡し「お届けものです」
差出人はない
質問をする間もなく機敏な動作でドアは閉じられる
去り際に「　.... ”管制塔
　管制塔
　
　わたし、もう大人です”


インカムをつけた父親たちの
腕組みと低調な呼吸音
誰かが返答をしなければならないが
彼らは呆然という姿勢で腰掛けたまま
　.... ルナ
晒されドール
フランス人の医師
横並びの患者たち
下唇をつままれて
一つ一つ証明される
器具の冷たさ
カルテの分類
黙って寝りなさい、と命令がくだる


ルナ
晒　.... 鋼線伝いの道
丘へと
君をつれ
君は犬をつれ

ふと目をはなす
その隙に
君は増え
君のつれた犬は増え

群れる
群れてゆく
君君
君君の犬犬

が、を
が、を
　.... 女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


　.... 放送室では今、とてもいやらしいことが行われている
マイクの編み目一つ一つ、アンプ、インジケータ


視聴覚室で上映されているビデオ映像
ズームイン、ズームアウト、駆使される技術

　.... 現存するものとしては
最後のヒメギミ

中継映像
物音ひとつしない部屋に
ただ一人のヒメギミ

ふわり
優雅なパニエは
裾がゆらいでる
注視かたずを呑む

23:05
　.... 別にロマンチックじゃなくて
ふつうでいいですから


ほら、それ
お箸じゃないですよ


ふつうでいいですから
いっしょにいるの嬉しいですから


そうやって
なんで　.... （１）

僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。



（２　.... 夜中の間にほとんど埋めてしまうことができた。順調だ。順調に物
事が進むと気分がいい。雨が降らなくてよかった。多少の眠気はあ
るが出かける準備を始める。そういう気力がある。荷物も少ない。
残っ　.... 朝

目玉焼きは

壁に貼りついていた

白い壁に

徐々に

ずり落ちている

僕はひどく眠い

徐々に

残された時間は

もうなくなるのに

僕はひど　.... 今夜もまた
毛布を
かける側と
かけられる側に
わかたれる

夜ごと
息絶えてしまう人々のせいで
仕事のない両手と
凍える胸たちが
あぶれてゆく

失った者たちは
寝どこ　.... ベビーカーが坂道をすべりおちてゆくその横で僕は時間よ止まって
と強く願ったその頭上に響くヘリコプターの音にハッと仰ぎ見る空、
ちぎれるくらい手を振った
捨て彦さんのMonkさんおすすめリスト（18）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やきそばパンはいかにしてなくなり、夏はどのように始まったか- Monk自由詩29*05-8-31
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
朝からクワガタ- Monk自由詩605-8-24
真夏のパフェ- Monk自由詩705-8-21
ゴリムチュウ- Monk自由詩405-8-20
箱から出してやる- Monk未詩・独白505-8-20
少女飛行機- Monk自由詩1205-8-18
満月_/_Fullmoon_gender- Monk自由詩405-8-18
きみづれ野- Monk自由詩605-8-10
クレヨン- Monk未詩・独白23+05-5-30
a_drop- Monk自由詩805-5-10
ヒメギミ＿#02- Monk自由詩804-10-20
焼肉- Monk自由詩904-5-5
おはなし＿１〜５０- Monk自由詩53*04-4-20
日常＿05- Monk自由詩503-12-4
朝- Monk自由詩603-12-3
わかたれ- Monk自由詩1003-11-10
事後- Monk自由詩703-10-10
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