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雪どけ水が朝の光を跳ね返し
まなこいっぱい燃えている
つめたい景色の塊は
脳の面を滑落し
グラスの中の海のよう
甘くあいまいに渦巻いて
寄せては返す 空白の口形
黒点のカラス
おのれを ....
舌から舌へ
鈴はころがった
光は溶けた
音は影のよう黙っていた
あなたは三度
わたしは二度
相槌みたいにまばたきして
天蓋がはぎ取られると
屈葬にされた白骨が二体
愛は愛という ....
さあ 帆を上げよ
出航の時が来た
一かけらだって未練を残すな
すべては過去の出来事だ
さあ 目を沖に向けろ
出航の時が来た
呼び止める声など幻想だ
港にわれらの取り分はない
さ ....