すべてのおすすめ
{引用=
どんな歓楽街よりも
ありふれた町の公園が
きみの四角い部屋が

どんな美食よりも
炊きたての白ごはんが
つめたい水が

どんな芸術よりも
赤子のようなキャンバスが
無言 ....
どちらとも言えない表情で
どちらとも言えない言葉で

誰かを騙して

自分の本当の言葉を濁していたら
いつの間にか自分でも
本当の気持ちが判らなくなってた
唯一の理解者が判らないならば ....
嵐の夜である 怒号のごとき轟音をおかし、風神が迫ってくる
木々はざわめき 雨粒が塵界を激しく撃つ
石が転がる トタンが舞う 風見鶏が忙しくはばたく
血気はだえに迫るいきおい

カンカンカンカ ....
{引用=

こ と ば も 絵 も
余 白 が あ る ほ う が す き だ

な の に
自 分 で え が く と き に は
つ い ぎゅうぎゅうにつめこみ た が る


 ....
{引用=
今にも 椅子を蹴ろうとしている足に
今にも 手摺を離そうとしている指に
閉じかけた瞳に 途切れそうな意識に

長い説教が響くか
巧い喩えはとどくか?


溺れながら謎かけを ....
         ?

名古屋弁で言う「やぐい」タイプの俺
その主体性のなさゆえ
夜桜ツアーに参加したのだが

桜と言えば一本だけ
バス停のそばに二部咲きのがあったきり
かなりの数のヤ ....
「声の事」

誰にも聞こえない
小さな声がする
誰にも見えない
僕の隣にいるはずの声
どんなに騒がしい場所でも
僕にだけ聞こえる声
どんなに静かな場所でも
僕にだけ見える声

「 ....
月光輪は白く
外灯は虹をかがやく
世界は青く
白い道をしめす
道端に手向けられた花は
誰をしめすでもなく語りかけ
僅かな戦慄と蜘蛛の糸のような
儚い残存を与える

あぁ、夜だ

 ....
ハワイは1年に3cmずつ
日本に近づいてるんだって
と君がいう
うん、いいね
とぼくたちは笑う

9才の君が
どんなに長生きしても
せいぜい3mか、そこら
それでも
いいね、とぼく ....
午前0時になると
観念的なこの世の中のからくりが
魔術的にほどかれていった

蛍光灯と事務機器いがい何もないフロア
そこには僕しかいなかった

ほどかれたからくりは
僕になにを教える訳 ....
静かにひっそりと歌う歌があるのなら
私は
明るく大胆に歌いたい

涙を流しながら悲しく歌う歌があるのなら
私は
涙を流しながらも楽しく歌いたい




どうせならたった一 ....

職場で必ず着用するエプロンには
大きなポッケットが付いています
わたしはその中に
いろいろなものを放り込むのが癖です
ポッケットが膨らんでいないと
落ち着かないのです
膨らんでいて少 ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....

愛してる
と誰かが呟いたので
ふと思った
愛とは する ものなんだろうか
だとしたら
動詞なんだろうか
いやそれとも形容詞かな

調べてみたけれど
動詞とも
助動詞とも
形 ....
僕は魚
水の中にいる
やわらかな魚
あまり泳ぎはしない

僕は魚
ぷかぷか浮かぶ
気楽な魚
水底までは潜れない

僕は魚
いつまでも魚
隅々までも魚
止める事は出来ない

 ....
と、その人は言った。

なんとも不思議に穏やかな笑顔で、
世界の涯へでも
身軽にリュック一つで出かけられそうなほど
軽やかな足取りで。

すべてはよりしろになる
悪しきものも
良いも ....
小さく開く掌のまだ柔らかい皺ひとつ
時の過ぎるにいつの日かまめのいくつもつき始め
年輪の如く物語る人生まだ語るに足らず
そっと包んだ我の手の汚れは二度と振り消 ....
地面の花も
池の蛙も

みんな

懸命に生きてる。

私たちと同じように
何かを感じ、考えているのだ。

とてもか弱く小さな存在だけども

人間が生きていられる理由は、彼らがい ....
笑えばいいさ
嬉しいなら。

泣けばいいさ
悲しいなら。

叫べばいいさ
伝えたいなら。

行けばいいさ
進みたいなら。



さらけ出せばいいさ
嘘をつきたくないなら。

掃除をすると
部屋の四隅から
無限に白い米粒が出てくる
表面は乾いて
埃にまみれて
まるで
昔わたしが産み落として
そのまま捨てた卵のようだ


遠くに見えるラブ・ホテルの ....

小さい頃
コーヒーとは
空色ののみものだと思っていた
すくなくとも
母親が眠れない夜にいつも作ってくれた
ミルクコーヒーは
曇りの日にふと覗く
青空の色をしていた

それなのに ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった

カウンターのミセスは
住所と名前が記されている  ....
柊 みんさんの自由詩おすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
簡潔な好意- 亜久津歩自由詩4*10-4-14
曖昧- 雪乃自由詩410-4-13
罪にもいたらず- メチター ...自由詩8*10-4-10
こころのよはく- 亜久津歩自由詩3*10-4-9
まっすぐ言う- 亜久津歩自由詩3*10-4-8
ジャパニーズ_カルト- ハイドパ ...自由詩6*10-3-28
笑い声は聞こえない- プル式自由詩3*10-3-15
世界の中には一ミリのメルヘンが浮かぶ。- プル式自由詩10*10-2-1
空を飛ぶ宿題- 佐野権太自由詩30*09-12-19
午前0時になると- 吉岡ペペ ...自由詩709-10-31
うた- とわ自由詩409-9-17
アルバイターと海- 吉田ぐん ...自由詩3009-9-10
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
愛とは- 吉田ぐん ...自由詩1109-7-31
「魚」- プル式自由詩309-7-14
透過させてゆくのです- ゆびのお ...自由詩3*09-7-12
掌と時- 遊羽自由詩5*09-7-5
食物連鎖- とわ自由詩109-3-15
僕になる- とわ自由詩109-3-2
家事- 吉田ぐん ...自由詩1908-9-12
お台所の話- 吉田ぐん ...自由詩1608-5-3
喫煙者- 吉田ぐん ...自由詩3207-12-21
図書館に通う- 吉田ぐん ...自由詩3806-10-17

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