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積年の黒くかびた墓を
新しく建て直すために
取り出された骨壷

つるりとした陶磁の表面は
寒々しく
気を抜くと体温を吸い取られそうで
鳥肌が立つ

生きていた頃よりも
死後の青みが ....
春に体は押し返され
弾みで乾いた鱗が
ばさらばさらと足元を埋める
みだりがわしい温度に
誘われるまま

感知信号に止められて
まるで自分が分銅になった気がし
もう死んでしまったのかと思 ....
りこさんのwithinさんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
骨壷- within自由詩7*10-4-14
春の入り口- within自由詩8*10-4-9

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