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茎魚 しみています


四角い箱から低く低くを覗いていますと
狭く苦しく青く
殺されのこどもたち
泣いています
ずらり並び 爪先 しみ しみ
口開き
目潰れ
鼻潰れ
耳潰れ

 ....
どこからはじめようか私の後悔を

生れ落ちたあのときから

ああ なんだ

この日のことを
見て知って それでもなお
ひゅるりと 生を握って
生まれてきたのだ

とめる声もふりき ....
少女の飴缶の中には
大小の安全ピンが無造作に入っている
色とりどりの錠剤に紛れ込み
それは笑っている
そして時々見え隠れして光る
虹を裂く蜻蛉のように

カラカラと音の鳴る鞄を引っ提 ....
退屈という時間を抹殺したい
エナメル線に火をつける
行きつく先は爆発だが爆発の恐怖を忘れている
錠剤が、錠剤があれば大地震も大丈夫

(あのね、良い詩を書くときは服用をさぼるの)

錯乱 ....
     俯いている
  
     苛立ちはこころを駆け
     涙は机に下垂る

     ー愛に育まれた女たちは
      夜は眠る時間だと
      知っているから
   ....
うぶごえをあげた春が、もう
街にすがたをみせる
通りの角から
にぎやか過ぎるその声音が、
あたしを助けにきてくれる
手をひくように

階段をのぼったら
勇気をほんのすこしばかり だして ....
墨いろの街道

放たれた欲望は

雨上がりの夜にさえ

涙ながして飛んでゆく

飛んでゆく


好きだけじゃ

足りないみたいだ

このせつなさを

春の切実と名づけ ....
世の中どこを見ても

ハートハートハートハートハートハート


初めてハートを描いたときの

あのときめきが薄れていく
とうめいさを
いつまでも盾にしていられないので
やぶり取られることに怯えている

肉の壁をおしつぶして
いたみと寄り添い
静寂の根本までおちてゆけたらいい
くずれかけた砂の橋も
ほこり ....
そこはいつも夕暮れで
暗く沈んだ花園
ある時
一匹の鮮やかな蝶が生まれて
その上を軽やかに舞い始めたのです

私は長いこと
絡み合う植物でした
痩せた葉は光合成を忘れ
さりとて枯れる ....
ゆめみーる ゆめこさんの自由詩おすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
茎魚- 凛々椿自由詩711-2-19
生れ落ちての今- 朧月自由詩210-3-4
飴缶ガール- ゆえづ自由詩210-3-4
『破壊遊び』- あおい満 ...自由詩4*10-3-4
俯いて- 鵜飼千代 ...自由詩22*10-3-2
パンドラ- 月乃助自由詩13*10-2-28
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1910-2-27
ハート- くろきた自由詩310-2-19
花畑までの景色- アオゾラ ...自由詩810-1-31
花園- 三条麗菜自由詩10+*07-4-3

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