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目に映る炎には
誰も自分では気づけないように
無意識の園に咲く薔薇の色を
想像することでしか描くことができなかった
もし誰かがその一本を取り
目の前に示してくれたのなら
私は人を愛する ....
苺味の苺
琥珀色の琥珀
とても人間らしい人
そんなものはどれもありません
それでは出口はどちらに
そんなものはありませんよ
だって入り口さえなかったでしょう、此処には
お望みとあれば
私の鏡を
君にあげよう
ただしお忘れなく
君が手にした時から
それはもう
共有はできない
君のものなのだから
何故なら
映るものが
同じだとは
限らないのだよ
....
君の揺らすスカートの長さが
ゆったりとして安心する
二年前もその前も同じように揺らす
服の趣味の変わらない君が
錯覚させる、僕をひとりの頃に
肌を見せることへの羞恥心の欠乏だなんて
そんなに嘆くことはないでしょう
知恵の実の呪いが薄れてきたのなら
わたし達、楽園へ戻れるのでしょう?
あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けているもの
どんなにあかい林檎でも
その甘さをもってしなければ
結末のないお話
あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けてい ....
あなたの部屋にどういうわけか
一本の木が生えてくるでしょう
勘違いしてはいけません
それを自分の一部なのだと
脈を通わせてはいけません
それがたとえ同じ血をひくものだとしても
それ ....
そんなことはない、が
結局は開かれることなかった口の内側で吠えている
不便のないところでは
それがどんな狂犬だろうと
誰かしらがいい薬を処方してくれるでしょう
それで利口に生きていける
....
あなたは一輪の花をもってわたしのもとへとあらわれました
あなたは一輪の花をもってわたしに別れを告げました
わたしはまた新しい花瓶にその二輪の花を共に活けるでしょう
そして同じように水 ....
金がなくても踊りませんか
足がなくとも踊りませんか
顔がないなら踊りませんか
何もないなら踊りませんか
探し物はなんですか
見つけにくいものですか
アマゾンにもありませんか
ビートポ ....
ある葬儀の前に、
友人と珈琲を飲みに行く。
こんな機会というのもなんだが、
久しぶりの再会で
互いの変わりようについて話をする。
あいつは煙草と一緒にサックスもやめたそうだ。
俺は ....