すべてのおすすめ
ぼくには反抗期がなかった
反抗する対象がいなかっただけかも知れない
童貞で女の子にも興味がなかった
ビートルズやオフコース
中島みゆきやYMO
それと流行っている洋楽をひ ....
あの温度のなかで
溶け合いたい
すなおな声出したい
それを聞き合いたい
溶け合いたい
あの温度のなかで
指が触れると濡れている
質問に頷かせて愛おしむ
....
わたしの部屋の
わたしのベッドで
わたしが眠っている
だから
何の問題もない
ひとつの矛盾もない
鍵を開けて
知らないひとが入ってくる ....
約束の
返事もなければ
予定もなにもたてられなかった
それでも信じて
返事を待っていた
そういうことが繰り返されていた
虫けらだって
天候不順で出てこなか ....
絶望が空でとぐろを巻いている
僕は今日 夏に百万回殴打された
熱いアスファルトに嘔吐した胃液は
夏らしくきらきらと輝く
朝から誰かに包まれていた
つながっていた
無常ばかりを言いふらかすけど
無常ではないものを信じている
つながっていた
朝から誰かに包まれていた
私たち二人 広い湖に
浮かべたカヌー
広くて広くて
向かう先など見えずに
ただひたすらに 進む
見えるのは過去
二人 築き上げた時間
遠 ....
ACのコマーシャルが
テレビから消えてもぼくらは
忘れてはならないのだ
いのちが助かる
いのちだけが助かる
ぼくらができることとは
義援金を今後もつづけることだ ....
いちっ、1回でも妊娠
にっ、結婚2ヶ月でも冷めてる
さんっ、詐欺にあっても幸せ
しっ、失敗したらごめんなさい
ごっ、誤解されても無視
ろくっ、ろくでなしはなんて酷い言い方
しちっ、質屋のバ ....
むかし
世界はぜんぶさわれるとこにあって
世界がぜんぶ自分のものだった
いつからそうじゃなくなったんだろう
手に負えなくて
おそろしくて
おおきくて
でも
確実にうつくしい
いつ ....
だれかを幸福にしたいという気持ちより
だれも傷つけたくないという気持ちがかつ
弱腰外交とおんなじ生き方をしている
失うものなどほんとうにあるのだろうか
愛のためだけ生きてる訳で ....
町の明かりに
じぶんを問いかけている
やくざが入れ墨に
じぶんを問いかけるみたいに
ぼくの遺伝子がONになる
海を聴いている
茶色いレーズンを吸っている
....
ここでいいんですかね
もったいないような気がしちゃいますね
きみとあの子のくれたプレゼント
itモヤモヤ
咀嚼して味わいます
帳面に書いてるんです2005年からずっとね
ここでいい ....
死にたいヤツが死にたそうな顔してると思ったら大間違いでしょ
七福神のようなお顔で笑ってらっしゃるお父さんやお母さんやおじさんおばさん
うんうん頷く鳩だって眠れない午前3時は死にたくなるでしょ
....
あんた誰
わたしは小山
隣で寝てるあんた誰
腕の傷はなに
指で歯磨きしてるわたしは小山
床にハーモニカ落ちてる
ゴミ箱にティッシュの山
レンジの上に太陽の塔
本棚はわたしの好き ....
2週間前
わたしが切り出した
別れ
彼は嫌だといった
彼はすごく仕事が忙しいのだ
知っているし
解っているつもりだった
....
五体満足なんて
五体満足なんて
言いたくない
言いたくない
貪欲になれ
貪欲になれ
用を足すだけなんだけどね
うら寂しい公園の片隅にあるのは決まって便所ってやつで
おおむね和式の便器しかなくて
紙なんか無くて
げげげのお友だちなんかの手が暗闇からぬらりひょん
べ ....
口では
「もういい」とは言うものの
頭では
「なんで連絡が来ないんだろ」と考えている
口では
「居なくても平気だし」と ....
おまえは強くなりたいって言った
強くなったって言った
それにぼくは反発した
宗教のボスなんて
信じていないぼくなんかにしてみれば
なんの実績もない経営コンサルタントに ....
きみにはもういくつ寝ても売れない芸人でいてほしい
売れないで売れないで売れ残って最後にわたしが買ってあげるから
しっかりしないでダメでいて
働かないでそばにいて
お母さんの遺伝子
お ....
おんなを縛りマッサージする
シチュエーションに酔うこともなく
こったからだをほぐしてやる
2時間でも3時間でもそうやってやる
そんな気持ちも次第に乳房にうつり
しこったつぼみに執着しはじめる ....
俺を必要としている女を捨てることがある
人生は花火のようだ、は芥川の舞踏会だ
花火はなにをものまねしているのだろうか
永遠という観念の嘘を暴いているのだろうか
永遠ではないこと ....
チェロが重低音を響かせる中
正座した理屈が
墨を含んだ筆をとり
大きな美濃紙の中央に
ごつごつとした岩山を
描く
モノトーンの岩山は
山肌の陰影だけ 浮き上がり
山の際 ....
そんなことしたら
また再会することになっちまうじゃない
愛より弱いこと
ひとりひとり続けようか
大好きだった
いつもそばにいた
いまも影や轍
気にして生き ....
昼下がりのデイサービス
じっちゃんが起きてきた
暇さえあれば人の顔見てボソボソと話し
私の傷心に塩を塗りに来る
飽きたら違う人をみつけては
渡り鳥みたいに群れに加わる
....
日曜日の街宣車から流れる軍歌を口ずさむ
御年28歳男のコンビニ店員は切ない
モテないわけじゃない
と彼は言う
いつもいつも女の子がそばにいる
だけど いつもいつも恋がしたいと嘆 ....
星以外そこは闇だ
光以外そこは闇だ
感情はなにに
コントロールされてんだろう
思考よりも
背中を押してくれている祈りに
まだやりなおせる
こんなだから気づけたんだよ
星 ....
遠い天体から
ひかりが届いている
それはぼくから見れば
永遠と
言ってしまいたくなる距離だった
そんなに離れていても
引力など働いているのだろうか
....
好きなのに
近付けないんじゃなくて
好きだから
近付けない
わざと冷たくしてしまう
本当はもっともっと
色んな事知りたい
触りたい
心の中も頭の中も体も全部知りたいのに
....
1 2