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なにをやってるんだって言われるよりも
よくできたねって言われるほうに
どきりとするようになった

ほめられていいものだろうかと思うなんて
自分ではうまくやれたって思っても
すんなり認められ ....
あなたの寝顔が愛しくて
そっと頬にふれました
されるがままになっている
あなたがだいすきです

あなたが自分を責めるとき
私は苦しくてたまらない
あなたが振り絞る声が
胸に突き刺さって ....
ごめんなさい とあなたが言うから
ぎゅっと抱きました
生きていたくない とあなたが言うから
なにも言えなかった

息をしてるだけで ごめんなさいと
あなたが手紙に書くから
息をしていてく ....
にんげんの主食はにんげんです
人を食って生き延びています

にんげんはにんげんを探し
食うために挑んでいきます

たまに気に入って
持ち歩いたり
数回に分けて食べたりします
飽きたら ....
庭にある植木をみると
綺麗に刈り取られた枝に
雪が積もっていた
縁側のマッサージ機に座っている
祖父はもういないからと
母がカーテンを閉めた

仏壇の祖父に祖母が
またなにか報告してい ....
子犬が母犬にじゃれる様子が
かわいいというあなたをみる私
あなたという母親を見る娘の目で

あなたが私を生んだことは確かですが
私は私の意志で生まれたんですと
いう機会はない

あなた ....
片手ナベに
この世の終わりみたいな白い牛乳いれて
つきっきりで温める
ナベの内側にふくふくと泡が立つ頃
みじかい瞬間の想いを終了させる
いれたココアのせいで
白は濃く染まる
自分のためだ ....
生まれる前日の私は
今日の日のことを知っていた
今日に憂いて泣くことを
先に私は知っていた

愛を求めて痛むことも
求めぬ愛に泣くことも
先に私は知っていたのだ

父よ母よ
あなた ....
愛され方にコツがあることを
実はあんまり知られていない
自分の願う愛され方と違っていても嘆かないで

愛されるために笑顔でいることは
実はあんまり有効でない
つくり笑いをした後の顔の筋肉は ....
雪が枝からばさりと落ちる頃
山間部のお昼です
除雪車もとまって のどかな風景

年がら年中 年寄りばかりのこの村では
序列通りの決め事と
しわの多さで明日が決まる

子供たちは 真っ赤 ....
かわいそうって言われて複雑なのは
障害者の姉のことか自分のことか
よくはわからない視線にあうから

くすりと笑う姉の笑顔は
子犬がじゃれるようでかわいい

計算された親切の前で
こわば ....
陥れようと
掘った穴に自分の足を喰われる

ゆかいな事件だが
後をたたない

のさばる犯人の名前は
憎しみ
醜い 顔をして
人を恨んでる

悪意は まるで麻薬
綺麗な心は なく ....
割れた指先に機械油が染みて痛いという
まるでヒトゴトにそれを聞く

吹き荒れる風は私の首筋を叩き
ごっとりと前のめりになる背中になる

ふと
目の前にあのひび割れた指先が現れた
びしゃ ....
月が大きく自己主張した夜
私の家出はまた延期される
わかっているのだもの
どこへもゆきたくはないと

見知らぬ男の両の足の間に置かれ
身動きとれない それが
子守だと知ったのは母の笑い話 ....
梅の花がふくらんだよ
家族みんなでみにいった
あの梅の花が

山あり谷ありと いうほどでもない傾斜なのに
つえをついたおじいちゃんやおばあちゃんを
誘導する母や父には 救助隊みたいな緊張が ....
流した涙の数だけ 強くなれるなんて

うそです
うそです

苦しんだ後は救われるなんて

うそです
うそです

努力で得られないものは
備わっていないものは

泣いても
泣 ....
生まれるはずだった私の子供は
こんな朝にもあらわれます
さむいって

生命がただ恐ろしかった私に
ぞんざいに扱われた私の子供
かっと見開いた目で私をみつめてほしい

耳だけがさえて 
 ....
私の
胸が心が頭が
なにかでいっぱいになったとき
私の指に伝達されて
ああ
それは走り出すのです

夕焼けに染まる空は
残らず紅に濡れてゆくように
火で焼いた皮膚が
じんわりと何層 ....
おいらは地球の絵を描いた
どこもかしこも平和だらけ
みんな笑顔の地球を描いた

だって平和がすきだもの
だってそれを目指すんでしょう?

おいらはみんなの夢描いた

困っている人助け ....
祖父が死んだ

ほんでもえらいわ
そう言って祖父は私の手を頼りに起き上がった
寝ているままでいい
そう言う私を制し

それは昨日のことだった

いつものようにコンビニで
祖母のおに ....
遠くからお帰りなさいと声がして
あったかい部屋へ転がった
ころんころん おもいやりをください

おみやげです
受け取ってください
あたため続けた 愛してる

夕べ寝ないで考えた
一生 ....
猿が
ウキウキ ウッキッキのキ
と鳴いたので
私もいっそ猿になりました

畑の野菜をおばあさんがひとりで作ったが
嫁も孫も食べやしないから畑にどっさりこ

猿が
ウキウキ ウッキッキ ....
おとうさん
そう呼ばせてください
あなたをおとうさんと呼んだ記憶がないのです

おとうさん
こっちをむいてください
あなたと視線をあわせて話したことがないのです

おとうさんの娘として ....
地球は丸いのに
底辺があるんだって
堕ちてしまったら
もう戻れないんだって

地球が丸いのは
外から見るからだって
中は三角形で
底があるんだって

てっぺんは尖がってて
おっと ....
綾瀬のりこさんの朧月さんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほめられて- 朧月自由詩610-2-9
いちに- 朧月自由詩410-2-9
息_してる- 朧月自由詩1010-2-8
にんげんの主食- 朧月自由詩910-2-7
女人の館にて- 朧月自由詩210-2-6
母娘の夜- 朧月自由詩610-2-5
この世のはじまり- 朧月自由詩1010-2-4
生誕前夜からの手紙- 朧月自由詩510-2-3
愛され方のコツ- 朧月自由詩410-2-2
名水の谷- 朧月自由詩410-2-2
エンジェル・ステップ- 朧月自由詩4+10-2-1
落とし穴- 朧月自由詩410-1-31
ひび割れ- 朧月自由詩710-1-31
自己主張の月- 朧月自由詩510-1-30
梅花観賞- 朧月自由詩610-1-29
ごはんつぶののり- 朧月自由詩510-1-28
忘れえぬこと- 朧月自由詩310-1-25
触発- 朧月自由詩210-1-24
嘘つき絵描き- 朧月自由詩310-1-23
憂愁の瓦- 朧月自由詩1010-1-23
ラブストーリー- 朧月自由詩610-1-23
猿家族- 朧月自由詩410-1-22
おとうさんへ- 朧月自由詩12*10-1-22
○△の地球- 朧月自由詩18*10-1-15

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