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死者の目に

いちにちのうち

なんどかなってしまう

傍観している

肉をもたない霊となって

肉をもたないだけではない

傍観するいがい

なんの術もなくしてしまって
 ....
風が春だった

ロカ岬にたったような風の匂いがした

曇り空にはひかりと影の階段があった

幻視にちがいなかった

ショパンの別れの曲が聴こえてきた

幻聴にちがいなかった

 ....
未来へつづく愛なんて

ぼくの旅路にはなかったんだ

人生や社会に

なんの影響も及ぼさないところで

ひとの心とあそんでいる

こどもって

どんな大人になりたいんだろう
 ....
胸に手をおいたのは
あなたがひとりぼっちだったからです

手首をしばったのは
あなたの声がせつなかったからです

歯をかんだのは
ほねを愛する練習です

あなたと石を飲んだのは
ど ....
ギアチェンジするとは

おおきな存在に

身を任せてゆく覚悟のことだと思う

どんな悲しみでも

日々の暮らしのなかに

お任せされてゆく

どんな河でも

その河口ではもう海に

お任せされてゆく
 ....
自由とはどこにあるのだろう

やりたいことをやれないとき願うのが

自由なのだとしたら

自由とはいまどこにあるのだろう

やりたいことをやるのが自由なら

自由とは際限のないもの ....
灰色がいとしかった

軒先の粗雑な植物がいとしかった

産業道路はいつも混んでいた

アスファルトの平地にはチャリが湧いている

ラブホテルやコンビニがいとしかった

おまえの家で ....
藤沢周平の小説に殺すなというのがある
中二のとき国語の先生が授業で朗読してくれた
先生はいまの私より十歳下だった

先生の野太くて明るい朗読は
鹿児島なまりの抑揚で歌うようだった
不埒な中 ....
俺ってこんな感じだ

牛に乗って
花のついた帽子をかぶって

顔だけ影を差し入れて

崖したの小道を牧歌的にゆく
そらは青いのか、曇りなのか

緑はまるで六月の闇のようで

今だによちよちやっているん ....
石垣島で怖かった

一月のぬるい風が怖かった

泡盛を売るおんなが怖かった

苦楽園に住むこともあったっけが

石を探して土を落として

青い洗脳が怖かった

くずれた波が白か ....
生まれた命のかずだけ

追憶はある

みんな誰かしらの

何かしらの追憶なのだ


この夜も、あの朝も

昼間もあったか、夕暮れもあったか

七千年まえのナイルの少年の

 ....
綾瀬のりこさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死者の目- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-5
さいごの慈しみ- 吉岡ペペ ...自由詩7*10-2-3
未来へつづく愛なんて_WOMEN_AT_THE_SAME- 吉岡ペペ ...自由詩7+10-2-2
雪がぜんぶを- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-1-31
任せてゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...6+10-1-30
自由はどこにある- 吉岡ペペ ...自由詩310-1-28
寝屋川のおんな- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-24
殺すな- 吉岡ペペ ...自由詩810-1-23
俺って- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-1-23
石垣島のおんな- 吉岡ペペ ...自由詩210-1-23
追憶- 吉岡ペペ ...自由詩1010-1-22

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