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踊るように、街を歩くひとがいた。 
両手首に輪を嵌めた、杖をつきながら。 

僕の肩越しに密かな風をきり 
横切った、彼の背中はおそらく求めていない  
これっぽっちの、同情も。 

不 ....
僕の履いてる靴の踵は 
ぽっかり穴が、空いており 

電車待ちのベンチや 
仕事帰りのファミレスで 
片足脱いでは 
いつも小石を、地に落とす。 

給料日が来るたびに 
「今月こそ ....
世を去った友を追悼して 
{ルビ一昨日=おととい}の夜、朗読会の最後に 
友の詩集を開いて読めば 
何処からか、今も僕等を励ますようで 
詩友達は密かな約束を胸に、家路に着いた 

昨日 ....
気づいたら、すでに私でした。 
鏡に映っている、ひとでした。 
産声を上げる場所も 
時代も 
両親も 
自分という役を選ぶ間も無く、私でした。 

砂浜を往く、亀に憧れ 
黙ってそこ ....
雨の中を走る 
新幹線がトンネルに入れば 
水滴が、ひとつ 
曇った車窓に一筋の 
線を、貫いてゆく 

旅帰りの僕の 
手元に開いた「窓」という本から 
語りかける、{ルビ古=いにし ....
綾瀬のりこさんの服部 剛さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
踊り歩くひと_- 服部 剛自由詩9*10-2-8
穴の空いた靴_- 服部 剛自由詩810-2-4
春の薫り_- 服部 剛自由詩210-1-24
灯のひと_- 服部 剛自由詩710-1-24
詩人のレンズ_- 服部 剛自由詩310-1-24

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