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{引用=
なにかいつも悔しくて
無理に笑うことなど
できなかった

さくらばかり、知らぬ顔で
春ひと色

それでも、
きまって咲く花に
いつも違う春がやってくる
矛盾が好きだった ....
あの遠くに見えるのが、
ダウンタウンのビルの群れ
ガラスの建物達が、光りを吸っている
白い家並みが黙っている木々の中
赤煉瓦の屋根は、みなが城と呼ぶ屋敷 
尖塔を空に向け 
放ち、教会のよ ....
ここは 来たこともない街角
さもなければ
山色の険しいけもの道 
道標もない白い雪原

あたしは一人ぽつねんと 立っている

足あとさえもなくして
道に迷ったのです

どうして ....
{引用=

眠っているあなたに ささやきかける
海峡の海鳴りがきっと
霧のような不確かな、消え入りそうな言葉を運んでくる
小さな螺旋の都に吸い込まれるように
淵をなくした深淵へと
言葉な ....
{引用=

とがった影は、みすてられ
切り取る冬の陽を証明する
見上げる円錐のモミの木から
どこまでも つらぬくように
まっすぐに伸びた

疑うこともせず、迷いもせずに
影を作り出し ....
{引用=

大さわぎでなく
ゆっくりと歩む
足の裏に感じる砂の感触を確かめ
けして温かくないけれども
柔らかく反発してくるようなそれを
一足一足 注意深く進まなければ、
見逃してしまう ....
あたらしい
灰色海の貝をさがしてたら
天使をみたよ 濡れた砂の手で
子どもの頃にだって、
こんなことはあったのかもしれない
忘れてしまっても
白い貝殻だけが残されたり

アザラシの ....
{引用=

風花が舞っています
ほんの少し顔をあげて
少女が 見上げる
( 幼さをふりおとした横顔は、りんとして )
おぼろげで 消え入りそうな
白い半月が、南の空たかく
午後のクリス ....
くろきたさんの月乃助さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さくら坂- 月乃助自由詩8*10-4-3
ゴンザレスの丘- 月乃助自由詩11*10-3-28
迷宮の殻- 月乃助自由詩10*10-3-22
ウミネコの部屋- 月乃助自由詩17*10-3-8
影のない女- 月乃助自由詩16*10-1-29
Blue_Heron- 月乃助自由詩18*10-1-10
「天使の島」- 月乃助自由詩10*10-1-7
午後の月- 月乃助自由詩10*09-12-29

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