すべてのおすすめ
重力に
負けそうなときは
2センチぐらい
地球とお別れ
ティンカーベルの粉
ひとさじ
ふりかけて
上下に対をなす
立ち枯れの
木
木立の間に横たわる
磨きぬかれた
鏡の中で
囁くように舞い降りた
ひとひらが
沈黙を破る
波紋
パッチワークの森の中
ひとしずくの木漏れ日が恋しい
紅い色が輝いて見えるのは
燃え立つような夏の記憶があったから
忘れられない想いを抱いたまま
しかし突然訪れる冷たい季節
また ....
愛しているようで
愛していなかった
それから落ち葉のように
視線は虚ろだった
何を着ても似合うのは
君のせいじゃないから
心配しなくていいよと
よく言い聞かせておくことにして
僕は ....
日曜日の早朝
誰も見向きしない時間
ひとけないスキアボーニ海岸通りで
僕は
見つかった
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会に
「見かけない顔だな。お前は誰だ?」
と言われたんだろ ....
なにげない空
トスカーナは
ミケランジェロのブルーに
染まる
叶わない夢
中世の
止まった石が
語る
朝の大理石
ひっそりとしたたる
白
12回反響する声 ....
かぜがつよい なにがとんでくるかわからない でもきもちがいい たいふうのせいだ いもうとはねつがでて ねている じてんしゃにのれないし いもうととあそべないので つまらない こんどは ははがねつをだし ....
夢の中で道に迷うと目覚めなくなるって本当?
って彼女が訊くので
ルルルと笑ってごまかした
蓋し彼女の顔に見覚えがあるのは確かだ
しかし果たしてそれが
そうです
シスチンとシスチ ....