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砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸
さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない
「リコーダーを縦笛とよぶ日 ....
コンセントから漏電した原色の((わすれないで))はフィクションとなり
凝固剤の足りない夜の水槽で泳ぎも歩きもできない会話
壁 ....
列車から{ルビ放=はな}った鮮花は孤児だから一枚一枚懐柔していく
長針の長さか短針の長さかと午前午後とも振り切れてなお
隣家の瓦のいろを確認する軋む板間にうぶ着の陽光
....
一.
舞いそこねた息が
蜜擦れしている
まつげのながさは
わたしたちのいのち
二.
等分できないものをささえる
ゆいいつの幕間
背泳される 水は
....
一.
青を
反故にした
空
よりも
事情がある
真昼につき、
雨はふらない
二.
鋏の持ち手が緑だったことから
分け合いたくない
ままの
手 ....
一.
春待ちゆびが
くちびるにふれて
かた
むね
こし
と
跳ねていく
抱きぐせがつくからだめよ
二.
ぱた ぱた
と舞う洗濯物を
清潔とす ....
追いかけた音符につまづく舌のことレモネードをくむ夜のきらきら
圏外のサービスエリア出る頃に公衆電話の黄緑おもって
蜂蜜をかけて闇夜に置き去りにした君の名がかなしんでいる
....
一.
夜
と
おなじ速度で落下する
きみと
きみ
の 心中しようか
亡命 なら
考えたかもしれない
二.
きみに似ているもの
・深夜のガソ ....
目をさますと
雪のように朝が降っていて
やさしい手順で
呼吸をおくる
あなたは
まだ
夢の体温で
きのう
よそゆきの服がでてくる詩を
読みました
愛とよ ....
平和を退屈とよび
退屈だから死にたくなり
死ぬかわりにとりあえず眠って
眠っていたら夢をみたので
夢のつづきを現実にみたくて
現実のなかで夢という言葉をひらがなでつぶやいた
ゆめ
....
はっか飴が苦手なほどに
あなたは幼い
丸めて・形よく
献上した
嘘の後
重ねて
垂直にうばう
目の前・生命線
わたしが服をぬげば
あなたも服をぬぎますか
グ ....
シーン1
男の子が「つみき」という名札をつけていた
私が
つみきっていうの?
ときくと
そうだよ、かっこいいだろ、建築って意味
というのだ
へーんな名前
というと
男の子はむ ....
おびえるなよ
という声が
おびえていた
私の体の 外で
外では
仕方がないから
精液の白さに免じて
ゆるした
若いって
苦いと
同義だよね
字も似てるし
と口に出したとき
悲しいって
美しいと
同義だよね
と言った
君を思い出した
空は平均的に青い
望月 ゆきさんの簑田伶子さんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
【短歌祭参加作品】グッド・バイ
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簑田伶子
短歌
24*
08-3-18
きみは東京に住んでいる
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簑田伶子
短歌
25*
08-2-13
初夜
-
簑田伶子
短歌
14*
08-1-29
断片集「追水」
-
簑田伶子
自由詩
18*
08-1-24
断片集「間引く」
-
簑田伶子
自由詩
37*
07-12-6
断片集「幸せの庭」
-
簑田伶子
自由詩
47+*
06-4-15
【MIX&REMIX参加作品】_一過性の月をみている
-
簑田伶子
短歌
11*
06-1-3
断片集「連れていけない」
-
簑田伶子
自由詩
20*
05-12-6
式日
-
簑田伶子
自由詩
13*
05-10-8
夢
-
簑田伶子
自由詩
10*
05-9-29
はっか飴
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簑田伶子
自由詩
8*
05-9-20
雨について
-
簑田伶子
自由詩
10*
05-9-19
洗濯
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簑田伶子
自由詩
13*
05-9-16
空、その周辺の事象
-
簑田伶子
自由詩
27+*
05-9-14
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