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眼を閉じるとそこは
金木犀の香る秋のベンチで
横には
もう何度も思い出しているから
びりびりの紙のようになってしまった
いつかの君が
黙って座って煙草をすっている
周囲がいやに ....
小さい頃は
家の絵ばかり描いていた
庭付き一戸建て
という物質が
人生の最終形態であると
そう思っていた
今でも
画用紙を与えられれば
わたしは庭付き一戸建ての絵を
あの頃より
....
ふとしたきっかけで
王様と知り合いになった
漫画喫茶だった
王様は玉座に座るように
リクライニングシートにもたれ
隣のブースに居たわたしに
飲み物を取って参れ
と言った ....
錯綜している視神経の
からまりあった編み目の間に
ちいさい魚が
かかっている
つめたいつめで
そっとつまんで
涙腺の中へ
放してやろう
水草があれば尚いいが
涙腺の底には
....
公園の
ぶらんこの前に
散乱した
足跡
視床下部に
舞い込んで
そこで朽ちる
落ち葉
はい
だいじょうぶです
わたしは
元気です
uminekoさんの吉田ぐんじょうさんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
君を思い出している
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吉田ぐん ...
自由詩
25
08-5-1
いえのえ
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吉田ぐん ...
自由詩
11
06-11-30
王様
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吉田ぐん ...
自由詩
20
06-11-29
涙と魚の相関関係
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吉田ぐん ...
自由詩
16
06-11-18
ゆっくりでいいと思う
-
吉田ぐん ...
未詩・独白
5
06-11-18
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