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わたしはすきだった
ひずんだ道路に影が伸びるの
事実の寄せあつめっていうだけの現実で
出来の良すぎる絵みたいな空気のなかで
混乱したパレットみたいに素敵な部屋で
きみはひとりだっ ....
おーい と
夢が呼んでいる
稲のなかで
緑色が発酵していく
背中の真ん中をいく夜を追って手が伸びる
それを愛撫と呼ぶかもしれなかった
世界の稜線に
日が沈む
ぎりぎりと 音 ....
薔薇柄のスカートに
あおいしみがある
食いしばりすぎて奥歯が四本欠けてる
カーテンレールには教科書から切り抜いた絵を貼っている
隣人の顔はしらないけど曲の趣味はだいたいわかる
壁がう ....
生き過ぎて
置きどころのない身を丸め
世界じゅうの
音を聞いていた
気持ちばかりが散らかってゆき
世界が
どんどん狭くなる
それから、立ち上がって
なにもかも行き届いた ....
