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地下鉄のホームに 
吹き抜ける風の方に 
貼られたカラー写真の新聞から 
「オリンピックメダリスト・銀座でパレード」に 
押し寄せた人波の歓声が聴こえてきた 

夜明けと共に、眠い目をこす ....
なぜか知らぬが 
私の目の前には 
日々ひとつひとつの穴が、ある。 

この両手に盛ったやわい土で 
一日、ひとつの穴をふさいで 
一歩ずつ、歩いてゆくならば 

ふりかえった背後に、 ....
町の喧騒の外れで
川のほとりに佇み 
一台の車が、風を切って 
傍らの道を通り過ぎた 

ふと、耳にした水の音に 
下の方、下の方へと 
へりくだってゆく 
水のすがたを思う 

 ....
妻の運転する車に乗り 
CDの再生ボタンを押す 

「状況はどうだい、居ない君に尋ねる」 

新たなる日々が、始まろうとしていた。 
3年前、自ら世を去った友を思い出していた。 

こ ....
夜の冷たいベランダに出て、丸い月を眺
める。誰にも云えぬ悩みを白い吐息で呟
けば、胸底の容器に濁り積もった毒の塊
が、少しずつ、少しずつ、蒸発し、夜の
静寂に吸い込まれ、いくぶんか、胸の重
 ....
夕陽の(目)が覗いている 
冬の桜の樹の 
曲がった枝の、隙間から。 

張り巡らされた根の、喰い込んだ 
芝生の周囲に 
誰が蒔いていったのか 
白い御飯粒を啄ばむ 
雀等が、音符に ....
少し前まで{ルビ賑=にぎ}わっていた 
デイサービスのお年寄りが帰り 
部屋ががらんと広くなった 
{ルビ掃除=そうじ}の時間 

いつも掃除機をかけるおばちゃんが休みなので 
「じゃ、俺 ....
駅のホームに 
四葉のクローバーのペンダントが 
落ちていたので 
思わず拾い、ポケットに入れた。 

幸せというものが 
一体何なのか・・・? 
未だに僕は、わからない。 

四葉 ....
「自動販売機に並ぶ 
 ペットボトルの色水達は 
 どうも買う気がしないねぇ・・・」 

そう友達に話した昨日は 
蝉時雨の降りそそぐ
残暑に湿った一日でした 

翌日一人で出かける僕 ....
高く澄んだ青空の下
広い芝生の上
この細腕には少し重いベンチを
歯を食いしばり運んでいた

色とりどりの枯葉が無数に敷かれた
穏かな秋の陽射しに影を伸ばす
あの{ルビ木陰=こかげ}まで
 ....
朧月さんの服部 剛さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
聖火_- 服部 剛自由詩212-10-15
道_- 服部 剛自由詩6*12-6-21
春のうた- 服部 剛自由詩412-4-11
船に乗る日_- 服部 剛自由詩511-12-13
お月見の夜_- 服部 剛自由詩9*10-1-27
冬の音楽_- 服部 剛自由詩410-1-20
掃除の時間_〜延長コードと僕〜_- 服部 剛自由詩709-1-21
宇宙ノ心_- 服部 剛自由詩409-1-18
(_無題_)_- 服部 剛自由詩408-9-5
秋の呼び声- 服部 剛自由詩8*05-10-4

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