{引用=

黙ったまま
  静かにしていなさい
     それが、生きのびる{ルビこつ=骨}なら

誰もがそうしているのだと 信じてた
どこも見ようとせず
何も言わずにいたから、
 ....
去年のプレゼントを頭蓋に嵌める、決着には程遠いが
今年は来ないのか、それも意図的に
耳鳴りが止まない、呼び出し音のように
起承転結を知らせる


夢は藍色の液状で、毎夜垂れ込んで来て、塗り ....
眠っていると
乗っているのです

おっきなりんごは
熟した匂いを漂わせ
静かに
ずっしりと
お腹の上にいるのです

あなたは
夢の中では私にたべられ
起きている間は
何とも静か ....
どうして泣いてるの
なんて聞かない

そっと手を差し延べて
濡れた頬をさわるよ

きっと

きみの涙は
太古から延々と続く
海からの
贈り物だから
広い広い空に

声が枯れるまで叫んだ

実験室のビーカーを覗いて

華麗な幻想に驚き

ガラスはただ割れて

僕を傷つけてしんでいった

もう咲かないのかなと

うえきばち ....
神々の舞台装置の奥
冷たい月明かりの夜が
深い淵を照らし出す

凍てつく太陽
麻酔の覚める羊たち
葬るネクタイ
愛って何時?

祖父母と歩いた畔道も
今は闇夜に濡れそぼち

光 ....
アイデンティティという言葉を知っていますか。
自分が何者であるか?
自分が何をなすべきか?
ってなものらしい。

最初はみんな意識しません。
しかし、そのうち意識せざるを得ません。
それ ....
くちびるをとがらせて
こいしをけとばす
りょうてはせなかでむすび
あかねぞらにあかとんぼ
こころはくすぶって
やりきれないりゆうが
くちをついてこぼれだす
きのうはだいすきなあのこを
 ....

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
腫れ上がるまぶたをつつけば海がくる きみの愛した色は群青


絹色の裸足をさらう波音は ぼくらの意味さえ落ち着かなくする


「殺してよ」笑うきみの眩しさに 入道雲、雷を呼べ


紅 ....
君は彼女じゃない

そう自分にいいきかせても
彼女の欠片を
そこかしこに見つけてしまう

喜んだ顔とか
ふとした仕草とか

そんなことから
7,8年前の
ほろ苦い思い出が甦る
 ....
用途のない部品を大量生産
食い止める為にはまず
近所のシャッターが閉まる音を聞かなければならない
行き過ぎた妄想がまるでアルコールのようで
ガチャン、と目が覚めたのが少し笑えた


擦り ....
いつでも鞄の中に折りたたみ傘

そんなこの季節は
私たちの生気を吸い取って
過ぎているんじゃないか

私たちの吐くため息ひとつ
雨雲にしているんじゃないか

そんな錯覚がマジになりそうなほど

鬱々と ....
イトしくて
カナしくて
仕方ないから

わたしは「夢」を視る

捉えどころのない
その想いを
苦い香の紅茶で飲み干して

白と黒の兎を
透明な「夢」
染まらない世界で追う

 ....
私を染める桜ひとひら
瞳を閉じた奥に在る
確かに抱く淡い想い

手をすり抜ける夢がひとひら
素直に語れないのは何故
確かに在ったはず…消えゆく未来

移り変わる季節に乗って
私はどこ ....
摘みながら歩く
生まれたばかりのあなた

小さな口笛


素足のまま大地を踏みしめる

蔦草はやがて乗り越えられ


くちびる

まぶた

ひとさしゆび


どちら ....
あるテレビ特番の早押し問題で
四択の中から見つけた正解
水色ドレスのシンデレラ

ある夢と魔法の王国の
お城はシンボルで合ってたっけ
水色ドレスのプリンセス

夢と魔法は心地いい
豪 ....
ぼくたちは春を起点に遠ざかる公転軌道を失った星






君という病を喪いかたかたと瘧(おこり)のように震える柱



便箋を一枚一枚丁寧に破ればただ ....
水葬の教室
鱗を捨てた冬
シーラカンスの鳴き声を聞く



バス停の一駅ごとに君がいて
みんな逆方向を指さしてる



からだじゅう絶縁テープをまきつけて
ひとのか ....
いくつもの嘘をついた

本当のことだけを言いたかったけれど、

言えなかったから、嘘ばかりになった

「どんなに優しくても、嘘は罪なんだよ」

「真実がつらくても、嘘を言う貴方も傷つい ....
こんなにも

心が翻弄されるのは

貴方の言葉だから
  星を見上げると、祖父を思い出す

  ざんばらな真っ白の髪の毛

  しわが寄った眼や口元

  背は高いから、いつも見上げていた


  子供の頃、夏の夜、並んで歩いた
 ....
バター
今日も世界が溶けていく
幸せな
黄金オイル
バター
夏の愛が世界を救うってのは
きっと本当
だけど
それは決して
地下に眠る
黄金ではなく
手に出来る
黄金ではなく
 ....
花を
花を摘みます
何度経ても
懐かしいと思う
春先
まだ小雪がちらつく

柔らかい
萌黄をすり潰した指先を
ほんの少しだけ
口に入れ
ほろ苦い
顔を
思い出しまし ....
ウエッジソールのサンダルなんて
3年たったら過去の遺産
昔はやった厚底サンダル
今年のウエッジソールと何が違うの


星型の砂を探して
海に行こうと決意した
私はふわふわと波に乗る女
 ....
空都さんのおすすめリスト(115)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「樹室」(きむろ)- 月乃助自由詩9*09-10-9
パラダイスシフト- ゴースト ...自由詩3*09-10-9
おもいりんご- KUM自由詩709-10-8
きみの流す涙- 風音自由詩109-10-8
疎外感劣等感自暴自棄etc- こめ自由詩1909-10-8
羊と終電- 都志雄自由詩509-10-6
あいでんててぃ- ……とあ ...自由詩13*09-10-4
夕暮れの公園- ミツバチ自由詩7*09-10-4
世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり、家族で終わる- 吉田ぐん ...自由詩53+*09-10-2
晩夏シンドローム- あぐり短歌4*09-9-26
君に似た人- kauz ...自由詩8*09-9-22
ユニゾン(仮)- 中原 那 ...自由詩509-9-20
無気力のち君。時々笑顔。- 愛心携帯写真+ ...9*09-7-6
アリス想詩- 愛心自由詩15*09-5-11
桜、謳歌- 相羽 柚 ...自由詩4*09-5-9
- 楽恵自由詩2*09-4-15
シンデレラの本音- 相羽 柚 ...自由詩3*09-4-5
春を密輸- しろいろ短歌1609-3-15
マザーグース- しろいろ短歌1109-2-8
創書日和「嘘」_海を見ていた午後_- 逢坂桜自由詩4*09-1-26
疾風- 愛心携帯写真+ ...7*08-12-31
創書日和「星」__初恋の人- 逢坂桜自由詩6*07-7-25
サマー・バター- さき自由詩607-7-22
花摘む乙女- さき自由詩1407-3-11
星砂- さき自由詩1206-7-23

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4