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砂時計が流すことのない一粒の砂
悲しみを知るか
桜を手折る時、残された枝の揺らぎ
寂しさを知るか
発電と称して進むことのないプロペラの空回り
孤独を知るか
鍛えられていく鉄塊の ....
風のかたちになりたいのです
なのに
縫いつけておいたはずの秋風が
かたちをうばいました
(ほたる 湯けむり はぐれ雲)
うばわれたと思ったのは勘違いでした
かたちがない ....
今日の仕事は うさぎだった
陽気なピンクだ
道行く車にいっぱい手を振ったよ
振り返してくれる人は
みんな笑顔で
おいら、ちょっと
幸せを振りまいた気分。
....
最終バスは一番後ろの席に座るのです
何となくそれが習性になっているのは
そこからは町の様子がよく見渡せるからです
蒼い街灯の下でたたずんでいる
停車場の表示を運転手は調子よく
鼻歌まじり ....
風景だけが投げ出され
約束だけが投げ出され
虫の音だけが湿っぽく
すごした風景を箱庭に
閉じ込める
もう春、 桜は見ない
もう影、 五月雨を待たない
もう夜、 日光の鏡 ....
全てのいろが
変わっていく
はざまで、ふたり
確かな、ぬくもり
感じながら
「
これより10分間
朝を発信します
周波数を
合わせてください
」
奴は
山に登るのだ
そう言っては、ニコン党のくせに
私のオリンパスを借りに来る
高山植物を撮るのだという
いつも汚い日焼け顔をしわくちゃにして
稜線を越えていくホシカラスの夫婦
....
昨日からの雨雲が切れて
西風は少し強く
夏が、燃え尽きていくようだ
明るい夕映え
僕の影だけが黒い
逆上がり
出来たのは
低い
鉄棒でした
君と僕がいない
窓風に
遮断機の音
終電が出たあとに
こんな音を鳴らすのは
長距離貨物か寝台急行か
レールの隙間につまづきながら
(一日、伏せてたのかい、それはしんどかったね)
それが見知らぬ場 ....
修験者じゃない私は
望遠鏡ごしに
視線を投げ入れる
遠い異国の景色のようだ
海が見える草っぱらで
どーんとひっくり返って
雲に手を伸ばす
生きているんだなって、思うんだけど
その正体がわからない
漫然と心臓を動かしたり、理念を唱えたり
そんなことじゃないみたい ....
アルバイト帰りの夜
いつもこのホームで
手を振って分かれた
僕は石切まで準急で
君は高安行きの各駅に乗り換えて
左右に分かれてカーブへ向かう
君の各駅停車が傾きながら夜景に溶けて
....
捨てても
突き放しても
打ち寄せる時が
押し戻す
もう逃げるな
皮膚が邪魔だ
熱だけが祭りのようで
街灯までが青白く貫く
ああ、皮膚が邪魔だ
この世界と私を
容赦なく隔てる
この外套を捨て去ってしまえば
多少は見苦しい液体を
ばら蒔くかも知 ....
好きだったのは
こうして静かに
時計の鼓動を聞きながら
ふたり黙ったまま
くるはずのない奇跡を
じっと待つ時間
それは永遠
無限に続く鍵盤のようだった
あなたがいなくなっても
....
PULL.さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(48)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
片糸でんわ
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たりぽん ...
自由詩
11*
05-9-29
低い風で雲を流せば
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たりぽん ...
自由詩
16*
05-9-25
ちょっとだけラビット
-
たりぽん ...
携帯写真+ ...
19*
05-9-23
最終バスの途中
-
たりぽん ...
自由詩
12*
05-9-18
_誰もいない箱庭
-
たりぽん ...
自由詩
6*
05-9-1
砂丘_19時07分
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たりぽん ...
携帯写真+ ...
7*
05-8-27
鉄塔の朝
-
たりぽん ...
携帯写真+ ...
15*
05-8-26
奴への送らない手紙
-
たりぽん ...
自由詩
12+*
05-8-24
公園で見上げる
-
たりぽん ...
携帯写真+ ...
12*
05-8-23
錆びた鉄棒
-
たりぽん ...
携帯写真+ ...
7
05-8-20
城跡
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たりぽん ...
携帯写真+ ...
5
05-8-17
踏切にて
-
たりぽん ...
自由詩
12
05-8-16
投入堂
-
たりぽん ...
携帯写真+ ...
9*
05-8-13
遺跡の恋人
-
たりぽん ...
自由詩
9
05-8-13
駅:布施
-
たりぽん ...
自由詩
7*
05-8-13
波
-
たりぽん ...
携帯写真+ ...
8*
05-7-27
この皮膚がなければ
-
たりぽん ...
自由詩
14*
05-7-23
ピアノがなる
-
たりぽん ...
自由詩
7
05-6-19
1
2
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