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滅びの歌に怯むとき
ひとつの命を
わたしは
築く

終わるわけにはいかない
消えるわけにはいかない
と、
明日を願って
止まないで


 陰鬱な影の主が
 華やかな都 ....
オレンジの皮をむいて
水平線のことを考える
世界が丸いことの隠喩
果実が丸いという現象

恋人が好んだマーラー
引越しのときに紛失し
あれから探しているが
どうしてもアナログは

 ....
もっと息子と向き合えよ
と 夫は言う

筋ジストロフィーの息子は
23才になった
もう 完全に大人の男だ

あの頃
あの6年弱は
わたしにとって格闘の時代だった

小6の担任から ....
死んでしまった女の子から手紙を貰ったことがある
もうおよそ二十年近くも昔の話だ
勿論その手紙は亡くなる前に貰ったもので
彼女はその手紙を書いてから三年後に自殺をした

手紙の消印は十二月十八 ....
いつの夜かに冷凍した食パンの事を覚えてる
柔らかいままでは持て余す愛しい食パン
あたしが冷凍した張本人だから
忘れたことすら無いってことも覚えてる

忘れることができなくて
とうとう解凍も ....
ギター教室がおわるまで

ぼくは非常階段のおどり場にいた

そこで君の町の夕焼けを見ていた

SEXだけが目的だった

迷惑な目的だったと思う

あの頃のぼくはそんなだった

 ....
やさしみ

からだのぜんぶ
浸していました

とりが
飛んでいって
だれかが
声をあげました

そのとき
わたしは
比喩としての
血だまり
の、なかに
たっていました
 ....
葛西 佑也さんの自由詩おすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
滅びの歌に怯むとき- 千波 一 ...自由詩4*09-11-5
中間試験- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-2
時代- 森の猫自由詩12*09-11-2
死んでしまった女の子から貰った手紙- あらら自由詩609-11-2
冷凍食パンの行方- 智哉自由詩109-11-1
ぼくらの目的- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-1
やさしみ- 相田 九 ...自由詩5*09-9-14

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