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綺麗な砂漠の真ん中で
オンボロなギターを弾き
ラクダと戯れながら
ゆっくり歌を歌っていた
蜃気楼は今日も未来の都市を
ぼんやりとうつしていた
壊れたラジオからは
....
夕立の予感をたずさえて
疾走する道
夏は
風が南から来る
雲は見る間にあなたを追い越していく
あなたは風を背にして立ち尽くす
雨が降り出す
あなたは一人だ
さすべき傘など持たず
....
半月と曇
松明と子
大木の陰
鈴の音の色
ふたつのしずく 川岸の
あちらとこちら 同時に落ちる
ふたつの油
ふたつのむらさき
鏡ばかりがまぶしい暮れ ....
わたしがひねくれたようにナツの腕を引いても、
なんの音沙汰もなしに日常が会話するので、
ほんの少しだけでも触れてほしくて、
わたしは罪深い唇をカッターで、すこしだけ切り落とします
それは、最近 ....
きょうは蛇口を ひねらない。
時間にとまってほしいから。
きょうはふとんを たたまない。
帰れる場所が ほしいから。
けれども窓は あけてみる。
ほんの少しだけ あけ ....
通った小学校で
よなか
久しぶりに仲間と
集まって
くっついて花火して
くだらない話を
おおきな声でして
きもちよくたくさん笑って
だいすきって
言い合いながら別れた
中学 ....
虚空
イラつくタイムラグ
コーラの空き瓶
晴れた空