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(ちょうおんぷ かたかながえし なみダッシュ)
[ ]【 】{ }
(かくかっこ すみつきかっこ なみかっこ)
定年退職後に、日南海岸沿いの小高い丘の上に建てた家から、広々とした海が見える。うららかな春の日射しを浴びて、陽子が、庭にイーゼルを立て、一心不乱に油絵を描いている。
「陽子、コーヒー淹れたよ。 ....
海に行けないから
カラオケボックスで大声で叫ぶ
それが日常
毎朝5時に起きて
最寄駅へ向かうと
いつも作業着のおじさん
水曜日以外は毎朝いて
黙ってタバコを吸っている
おじさん ....
それはたとえば大量の膿をたたえたみちひきだっ
た、平面をいくたびかひるがえしながらすみわた
るひとしずくがある、つらなりは多重にすがたを
かさねながらはじらう振動をあめのおとのとおく
において ....
永久不滅ポイント0のぼくら硬度10の憂鬱ふらっと
こめかみに指ピストルを押し当てるネジ式のサイレントサイレン
こなごなと呼吸うれいてる断片たちうちできない夏に埋めて
....
育てた罪を持って市場へ行った
飢えていたから金が
欲しかったのだ
金があれば食える
食えば生きていける動物に
僕はなりたいのだ
老練な仲買人は言った
自分で育てた罪なんか
売り ....
うまれた、てのぬけがら
まれにうまれたてだから
とりせつはやさしく
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。
5番線、電車が参ります。 ご準備ください。
14番線、窓が開きます。ご用意ください。
23番線、天井が倒れます。ご安心ください。
7番線、特急が通過 ....
ありのままをみせる蟻はいないけど、わたしたちはあるがままに暮らす人だったので、ゴシック体でゴシップ斜め微笑み返しでお互いの口の中へウィスキーボンボンを放り込み、舌べらで潰しあった。薄っぺらな唇を噛んで ....
何かを書きたいと思った時、僕は自分の中に語るべきものがないことにすぐ思い当たる。幼少のころから意見を求められるときが一番苦痛だった。「君はどう思う?」なんて言葉を向けられると、途端に呼吸が苦しくなっ ....
封筒の右端に犬小屋を建てました。
赤いペンキで塗りました。
そこで手紙を書きました。
とても短い鉛筆で。
さいしょに友達の名前を書きました。
つぎに夜のあいさつをしました。
あたらしい ....
「The first place」
いつも、夜が明ける頃にはゆらいでいる、僕の詩。
(ちいさな卵が孵化し、深淵からやってきた一羽の雛鳥)
いつも、夜が明ける頃にはふるえている、僕の詩。
....
洞窟の中は星が咲き乱れる秋だった。
呼吸を止めて止めて止めて、それでも息を飲んだ。
鳥が一羽また一羽と、架かっていく。破裂を含むように、孕むように。
断層の線を睨んで、暗い夜に、昼に ....
いい詩など書いて
すぐやらせてくれる事があったら
今すぐにでもがんばるのになあ
こないだも電車に乗ったら
ミニスカはいた女の人がいて
見えるんだか見せてるんだかわからないような足開きして ....
その日も朝5時半に起床し、身支度を整えると6時の集合に備えた。
「……フフ、今日も楽しみだ」
軽くほくそ笑みつつ、ひとりごちる。
やがて時間を知らせるサイレンが鳴ると、官舎のグラウンドに悠 ....
kaz.さんのおすすめリスト
(46)
タイトル
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カテゴリ
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日付
約物俳句2
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アンドリ ...
俳句
1
15-3-25
約物俳句1
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アンドリ ...
俳句
2
15-3-25
術後
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草野大悟 ...
散文(批評 ...
2*
15-3-8
海にいけない
-
イモコ
自由詩
5*
14-10-13
平原II
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tomoaki.t
自由詩
1*
14-9-17
硬度10の憂鬱_
-
阿ト理恵
短歌
9*
14-9-9
罪を売る
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りす
自由詩
20*
14-9-4
うまれたてのぬけがら
-
阿ト理恵
自由詩
12*
14-8-5
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。
-
アンドリ ...
自由詩
29
14-7-9
WORD+L=WORLD
-
阿ト理恵
自由詩
19*
13-9-9
【HHM参加作品】_ビル・マックィーンの詩について。あるいは ...
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Debby
散文(批評 ...
11*
13-1-21
ジョン、より。
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かいぶつ
自由詩
33
12-12-14
絶語
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とりかご
自由詩
5
12-10-28
みずうみの、
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tomoaki.t
自由詩
11*
11-11-17
いい詩など
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日雇いく ...
自由詩
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06-4-24
永遠なれ、我が同胞!
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日雇いく ...
散文(批評 ...
3*
05-10-30
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2