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叶いっこないと言いきかされて育った期待が破れんばかりの心臓をおさえつけ
明滅する。おまえなんかいないほうがいいのだと言い聞かせて育てた期待が、
かじりつこうとしている一〇〇〇円ばかりの分け ....
お父さんにじゅうりんされて
きもちいいとおもったことが
いちどでもあるこどもたちが
おとなになって かいた詩が
ポエムから追放されて
どこにも国がない


戦車をのりもののようにのりこ ....
誰にくれてやることもせずむさぼった
粗いフィルムの陰影を透しスカートから
のぞくガーターの片りんを思う
音量は振動となり骨肉に伝う こんなときには
ありがたい むさぼるだけ
むさぼっ ....
口に押し込んで手でふさぐまま
そんなむちゃも呑み込んでみた
のどにかたく詰まったグルテン
を流し込むのはみどりのボトル
氷にたらす焼け石の水にライム
をふりかけた無敵の溶液ばかり
 ....
かな小父の通夜はにぎわい
三弦と木魚 お宮の龍笛をひきあいに
かな小父の唄と三弦曲かれこれが寄って
大ざら酒瓶もたたかれる とむらいの夜
かな小父がわたしにくれる遺物 掌が
その壺の ....
こんなエーテル日和にみんなが集まるなんて、
涼やかに横顔を見せて誰かが言う波止場
太陽は赤色102号から黄色4号へとギラつきを増すばかりで
埠頭を渡る風は塩辛く湿った毛布のように僕たちを抱き締め ....
たとえば
クロワッサン と アールグレイ・ティー の 朝食
よろしければ目玉焼きも付けますが

たとえば 
チャーハン と コーンスープ の 昼食
よろしければしゅうまいも付けますが

 ....
ボーリングの玉をひとつ持って
旅に出たことがある
あてのない旅だった
いつ終わるともわからない旅だった
右手に
疲れたら左手に
15ポンドの重量を感じる旅だった
旅路のはて
帰るこ ....
ハピネス。
幸せについて語ろうとすれば
それは光のように輪郭をなぞって透けていく
影はすべて
光を雄弁に語るハピネス。
流れ、を捉えることが難しいのと同じくらいに
私たちが生き残るのは ....
大天使ガブリエルがさっきから
窓の外のベランダの手すりに腰掛けて
こっち見てニヤニヤと笑っている
その右の手にはシロユリの花束
衣の胸の辺りには白い鳩が顔を出して
ガブリエルときたら大天使ど ....
雲がひとつもなくて
それほど冴えた青い空でもなくて
見た目に限れば陽差しは豊かで暖かげで
旅客機が白く高く遠く横切って
潤いと熱を瞬時に外気に奪われて
瞬きで新しく熱い涙を滲ませ

覗き ....
かのん、は、カンパイがすき

かのんのコップと、おかあさんのコップで、カンパーイ!
かのんのぎゅうにゅうと、おとうさんのビールで、カンパーイ!
かのんのおちゃわんと、おにいちゃんのおちゃわんで ....
眠ることは死に近い、君よ
僕の腕の中、泣き腫らした目をして、しゃくりあげる赤子
蒸し暑い夜のありふれた、それでいて、不吉なくらい真摯で痛々しい、寝ぐずり
君は運命にあらがうように手足を突っ張り地 ....
コップの縁にとまったガラス細工の鳥が
思い出したように身体を傾けて
水を飲む様を演じる
赤い液体が体内を巡る

海のようだ
わたしの中に溜まった水が
満ち引きをくり返しながら
すこ ....
窓を開けてテルヒコが部屋へ入ってきた
アキヒコと名乗りわたしのベッドにもぐり込む
夜は深く闇の中で身をこわばらせるわたしの隣で眠るアキヒコ
焦げ臭さとほこりっぽさがわたしのベッドを焦がす

 ....
みどり児は
あけの河に流されて
流れ着くのは石の岸
そこをみずからぬけ
葦の原へおちつく
すでに住まう
年よりの蛇とあそぶ
おどりあそばせ
つゆふる夜半には
犬三匹をおま ....
なをさんの自由詩おすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おけら街道- 田代深子自由詩6*06-2-5
ポエムの国- モリマサ ...自由詩28+*05-12-1
フラッシュバック- 田代深子自由詩1104-7-9
パロールなど- 田代深子自由詩504-6-11
にぎわし日- 田代深子自由詩1003-10-24
『アクアリウムはエーテル日和』- 川村 透自由詩303-9-3
はえがたからないようにして- かなりや自由詩5*03-7-14
15ポンド- たもつ自由詩403-6-18
ハピネス- いとう自由詩5703-5-12
受胎告知(あるいは我がいとしの大天使ガブちゃん)- 山田せば ...自由詩703-5-9
エンドルフィン・ハイスコア- えぬ自由詩103-5-4
『かのん、カンパーイ!』- 川村 透自由詩503-5-2
『Kiss・Kid・Kanon』- 川村 透自由詩1303-5-2
- アンテ自由詩703-4-23
『カナリヤのテルヒコ_2003』- 川村 透自由詩4+03-4-11
葦の原の- 田代深子自由詩1203-4-2

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