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真夜中に犬の声がかけてゆく


やっと帰宅した息子と
息子の帰宅を待っていた家内が
ダイニング・テーブルではなしをしている
声が
ボソボソきこえる

テレビの ....
 抽象画家が描いた
 うつくしくはりめぐらされた運河
 本流が支流になって
 クモの巣状の千の川になる
  ―― そこに
 ジェルマン
 という街がある

 静電気をおびた ....
{引用=



夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
西天 龍さんの石川敬大さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浮遊するレジ袋と真夜中に棲むものの声- 石川敬大自由詩14*11-2-3
架空の街のロビーにて- 石川敬大自由詩17*10-12-17
犬もみていた、夏のおわりを- 石川敬大自由詩1810-9-6

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