すべてのおすすめ
あんなに耳障りだった蝉の声も
虫眼鏡で集めたみたいな痛い陽射しも
まるで色あせ始めた遠い物語


なだらかな坂道を自転車でおりると
向かい風がほんのわずかの後れ毛を揺らす
時折小石が顔を ....
空で迎える最初の誕生日に
どんな言葉を送ろうか


どういうわけかわたしの周りには
夏が好きな人が多くて
きみもその中の一人で
暑いのが苦手なわたしには
何度夏の良さを説かれても
賛 ....
わたしが生まれるよりうんと昔に
他界してしまった母方の祖父は
実直で陽気なひとだったと言う


わたしが高校の制服に袖を通して間もなく
他界してしまった母方の祖母は
大変に気の強いひとだ ....
わざわざ好んで痛みを求める必要などない
足場の悪い苦境を選ぶ必要もない
水面に浮かぶ蓮の花みたいに白々と
空っぽの美しさを知ることのほうが重要だ

ぽかんと丸い広がる空の誕生日が
ぼくと一 ....
三原千尋さんのあ。さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏休み- あ。自由詩22*09-8-26
夏空に溶けたきみへ- あ。自由詩16*09-8-2
空に還ったものに捧ぐ- あ。自由詩17*09-7-26
ア、雨- あ。自由詩9*09-6-8

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する