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わたしの奥底で
ふるえている
くもの巣は
いつか雨宿りした
あのときのまま

  *

まぶたを閉じる
いすの下で
くれよんの匂いが
満ちてあたたか
たまに
回転したりしてみ ....
通りゃんせ、
通りゃんせ、と
いくつもの輪くぐりが待ち構える
手前の
軒先で降りしきる雨粒に濡れてから
久しい


地上を
すべらかに滑る
つめたい乗り物も
ときおり
思い出し ....
はんぶんの優しさをください
背中の割れた
脱け殻でもよいので

  *

すいかの臍に
耳をあてれば
野菜であるという宿命を
粛々と背負う
胎動がきこえる
まだ生まれてもいないの ....
流れゆく
新緑
にじんだ面影
塩小路のかどを左へ
はらりと
撒いたなら
清められます
鎮められます

手を浸せば
まだ冷たさの残る水に
ふいに緩んだ
五月晴れを
折り重ね
 ....
カタスさんのことこさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
逡巡- ことこ自由詩4*09-7-28
夏をかう- ことこ自由詩2*09-7-23
ぼくのなんかなんにもない- ことこ自由詩10*09-7-19
五月晴れ- ことこ自由詩2*09-5-4

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