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この空に底があるとして
それなら沈んでいるのは
きみが何万光年も前にさけんだ言葉のなきがら。
鈍色に光っているそれら
の
かえりたかったところ、
が
わたしの瞳の縁で ....
冷えていく
必死で確かめる手の感触は
歩けば歩くほど不快なものになるのに
決まって早足でわたしは向かい
同じ歩数
同じスピード
同じ肩の強ばり
同じ白蛇の悪寒
噛み締めた歯が痛い
一時間前には笑って ....
視力が0の後に小数点、また0
もう検査もしてもらえないぐらいの不良品ですので
眠る前(消灯)、
手を空中へ伸ばしてみたらもうなんにもなぁんにも見えなかった
ゆ、指がないよ
手首も/白い何か
凡庸な棒 ....
帰ります。
否、もう今すぐに。
もどれないなんていうんだったらぼくはすぐにかえってみせるさ/とんで/いますぐに
きみのやさしさは静か過ぎるので
わざと大きな音で噛み砕いてやった錠剤の色は白
そこは ....
アイデンティティの喪失なんて言うほど大仰なもんではないにしろ
僕はやっぱり珈琲を美味しく飲もうと思って駅前に行く
アザミが何本か生えている筈の丘は
見事に草が刈り取られていて
アザ ....
おかあさんがわたしをうんだので
わたしはおねえちゃんをうんで
おねえちゃんがまっさらなわたしをうんだらいいな
単細胞生物みたいに生きられるわたしを
おねえちゃんにうんでほしいんだ
わたし ....