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すれ違う面影が
貴方に似ていて
歩く速度 少し緩める
俯き気味に
ちいさく
「おはよう」
報われない ね
その指先から
放たれた熱に
目眩して
浮遊する
私もまた
ひとつの
季節なのだと
いずれは
白く
凍ってしまう
冬枯れの木のように
ちょっぴり悲しい思い出です
僕たちにさよならを言うみたいに
今日が終わろうとしていることを
僕たちにちゃんと知らせるために
空が踊っている
雲が踊っている
僕たちもつられてちょっとステップ
あ の 夏 に
侵 食 さ れ て ゆ く 記 憶
風 化 出 来 な い
君 の 亡 霊
朝の来ない夜に溶けて
報われない愛ばかり貪る