すべてのおすすめ
アスファルトを踏みしめる足はリズミカル
裏腹に焦る心
勢いと同時に込み上げてくる 
ずっとずっと目頭が熱い

立ち止まって 叫んで しゃがみこみたい
そんな思いを吐き出さないように
 ....
「日本(にっぽん)で
戦争なんて
あったんだ」
小学生の
弟おどろく

 聞いて驚け 相手はアメリカ

アメリカに
パールハーバー
あるならば
日本にあるのは
広島・長崎

 ....
包まれてたキャラメルが
ほそりと ついた雨に溶け

羽をぬらさず 輪を作る
水溜りの 空しか知らない
日暮に

欠けていく暖かな日溜りでも
分け入る 胸に くきりとついたなら
 ....
おとこの乳首はさみしい ふたつの
わすれられた 夢のあわいに
ひらかれる とおい戦線
それを おんなの指が
不思議そうに つまむ
何も考えちゃいないあなたを
羨ましいと思うけれど僕はどこかで馬鹿にしている
考えてるふりをし悩むふりをし奇天烈なことを言い
それで生きてるという証拠になるのなら
よし、僕も花屋で煙草を買お ....
ぼくは詩人

大胆にも謙虚さがあれば
それはそれで
その変化は大きくなる

今日もまた

朝の散歩をしていると
卯の花に出会いました

ここにも夏の訪れ

5枚の花びらを重ね ....
わたしは先生をやっている

算数、国語、理科、社会
みんな教えている

それはきっと
わたしが彼らより先に生まれたからだ


子供たちは勉強をしている

将来の夢を尋ねても
返 ....
ぼくは詩人

同じものを見て
何かが違うと思う疑問は
この世には何一つ同じものがない
ことを忘れているからかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
化学者に出会いました
 ....
5センチの猫が
水槽に飛び込んで
すべての魚を
粉々にしてしまった
                       

子供がなにかを書いていると
先生がノートを取り上げて
大きな声で読み上げるので
水たまりの中には
どんな優しさも隠れられないよ

放課 ....
昆虫採集は
流行らないので
コトバ採集やっています
薬液は要りません

   *

空からツバメが
落っことしたのや
麦の穂のさやぎから
あふれ出たのや
流し台のシンクの隅に
 ....
投げたき言葉の数だけ
後悔が増えていく。

投げ残した言葉の数並みの
自己嫌悪が積み重なる。

君を
と、言いかねて
笑いで誤魔化す時
誤魔化し切れない
屈折が心中に拡散する

 ....
わたしは、この世界の人間なんかじゃないのかもしれない

白い天井を見つめて少女は呟いた
横顔は輪郭を失くして消えかかっていた
けれどそれはとても美しかった

仰向けに寝転がると、堕ちていく ....
あなたに感じないもの
それはリアル
あなたが

人形みたいに硬くするから
それは
慎むことだとわかってしまう

入り組んだ住宅の細い路地を
あてもなく曲がって
ここがどこだかわから ....
ぼくは詩人

形ないものは形がないがゆえに
それはまた永遠の繰り返し

今日もまた

朝の散歩をしていると
水たまりに出会いました

少し離れたところから見ると
きらきらと輝いて ....
「ありがとう」という詩を書こうと思った

普段うまく言えない言葉が
胸の奥でうずくまっている

いま目の前にいる人に
何か理由をつけて言いたくなった

「ありがとう」

たった五文字の言葉を
僕は ....
その道を歩むことを拒んだ

きみが

いくなと僕に叫んだ

それと 同じ気持ちで

拒んだ










春は残酷だ

なにもかもが崩れていく音しかしな ....
たいくつがあなたをころすのですよ。
いいことをしなさい。
いいことをしなさい。

あなたがひとりでしぬのではないのですよ。
たいくつがあなたをころすのですよ。
いいことをしなさい。
あさ ....
溶けだしたぬるいアイスの
表面だけをすくうような日々だ。

甘ったるくて、まずい。

アイスを食べているつもりでも
それはアイスとは呼べないんだ。

表面だけの、実体のない日々だ。
 ....
生まれてこなければよかった
誰にも必要とされていないのに
どうして今も呼吸をしているんだろう
捨てられて路に転がって
冷たい風に煽られ舞い上がる
そんな小さな祈りさえも

このまま眠り続 ....
どんなに遠くを見つめても
そこは一面のブルースカイ


「青」は

けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない

無邪気に微笑んで
悲しみを忘れるために見上 ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
 突然の雷雨が僕に襲いかかった
 どうすることも出来ずに
 僕は身動きがとれず
 頭は空白になり
 精神は荒廃した

 生きてるうちに
 経験する様様な出来事

 今、僕の心はこの季 ....
気まぐれな午後、
島影が波間に揺れる。
数羽のカモメたちが、
遊覧船の上を飛び回る。
潮風が頬を撫でるたびに、
束縛からの解放感を味わう。
自分から望んだ束縛だったのに、
息が詰まり、独 ....
おおきな
あかいかたまりが
ばばばばっ ば
いきおいにまかせて
ひかりをはなちながら
おちていったとしても
まだ すてない
せんたんにのこった
かすかな

しんぼうづよく
まっ ....
夢中になりすぎると
お互い可哀相になる
あまりにも余裕がなくて
何かを恐れあせっている
たとえそれが
たった一夜逢えないかもしれないという
ただそれだけのことだとしても

手が震え仕事 ....
カラフルメリーは自分の名前が大嫌い
カラフルメリーを本当の名前と信じたがってる
唐辛子よりブラックペパー
胡麻油よりオリーブオイル
テーブルの上の醤油が死ぬほど恥ずかしい
天国のパ ....
3歳のぼく
父にねだって 枝をポキリと折る
そこに罪悪感などなく
ただ キレイというだけで


5歳のぼく
花びらをむしっては 
おままごと 
おもちゃの茶碗にてんこもり
「さあ  ....
ぼたぼたと
ぼたん雪が降る
ふわふわと
わた雪が降る
暖かい日が続き
このまま春になるかと思えた後に

急ぎすぎた春が
慌てて後ずさりするかのように

灰色の空から
あとからあと ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
春日響さんの自由詩おすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとりぼっち- 蒼依自由詩106-6-12
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ジャングルジム- あおば自由詩10*06-4-22
標本屋A- はなびー ...自由詩7*06-4-20
投げたき言葉の数だけ- do_pi_can自由詩306-4-20
コンコルド- エラ自由詩206-4-17
リアル- umineko自由詩5*06-4-16
ぽえむ君−無形−- ぽえむ君自由詩9*06-4-16
「ありがとう」という詩を書こうと思った- ベンジャ ...自由詩8*06-4-14
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せんせいのおしえ- yuma自由詩5*06-4-9
嫌いになってもいいよ- ふれる自由詩706-4-9
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四面楚歌- 炭本 樹 ...自由詩205-12-20
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