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創造妊娠 よもやま野原
病院の二階の窓は三つとも開いていて、そこへ飛び込めばはらいたは治るかもしれなかったし痛い思いをさせるたくさんの穴を塞いでくれるかもしれなかった。息をするた ....
くちばしの長く伸びた蚊に足元を見られて貧血になるくらい
過不足のないライン上を歩いているから
ワタシの内側から何かを持っていこうとしないでほしい
ダレに宛てるわけでもないけれど連絡通路をてくてく ....
くちばしの長く伸びた蚊に足の指を吸われながら
恋人の首をころりと乗せた二の腕の潰れ具合を計っていた。
前髪の先に留まるシャワーの残り水が
目尻を伝ってシーツにつくと、
空は落ち、
圧縮袋のな ....
船をたたむ)海岸からは海岸が見えなくてこれでは砂漠と同じです(海岸もたたむ
抜けそうな八重歯の揺れが開閉器 奇跡と破滅を行ったり来たり
(忘れたい)脳裏に散らかる消しかすはしろくて ....
(発酵したい、)ね ふたり。肌はふやけて溶け出して やさしくこわれてゆくからだ
蜂の巣に成り変わってく脳みそがしとしとばらまく蜜と毒針
ぼくたちは目蓋に守られ息をする微弱いいのち せっくす ....
わたしたちは時間をうまくやり繰りして乳清だらけのヨーグルトになる
触感がどうだとうではないのです(生き物なのね)あたたかい罠
皮膚擦れて 二階の角部屋は朝日に焼かれ まな板の上で震える枕
....
君を
拒むことも
許し切ることも
ない
狭いような広いような
こんな
足の間に
託された私たちの
みらい
密やかに
繰り返される
わずかな
暴力で
からだより
こころが ....
明け方
白い目で
青空の夢を見ている
夕日が沈む頃は
終わりの見えない草むらに
黄色いブロックを置いて
隙間なく並べていく
毎日ひとつずつ
繰り返しては
あっちの砂漠で焼かれない ....
目が腫れるまで
言葉をつぎはぎして
しんぞうとのうみそを
縫い合わせておきたかった
調和と統合と平和の
マルの中で
哲学から解放されたかった
天地がひっくり返って、
宇宙人が攻めて ....
わたしが外から持ち帰った悲しみを
きざんで混ぜてふたりで分けて
あなたが少しだけ多めに食べてくれた昨日の夜
この平穏に嘘の匂いを加えて
壊しかけたのは
わたしたちの今日です
憶測に振り回さ ....
なきさんの佐藤真夏さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
創造妊娠
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佐藤真夏
自由詩
5*
10-10-17
レンラクコウ
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佐藤真夏
自由詩
6*
10-8-1
よぶん
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佐藤真夏
自由詩
5*
10-6-27
ただ水があるだけの砂漠
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佐藤真夏
短歌
5*
10-3-30
瓶詰地獄
-
佐藤真夏
短歌
6*
10-3-29
(ほのかに腐った匂いにときめく根ナシ草が見るゆめ)
-
佐藤真夏
短歌
6*
10-3-28
不具合
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佐藤真夏
自由詩
4*
10-3-19
うっとりする
-
佐藤真夏
自由詩
6*
10-3-5
見てみて
-
佐藤真夏
自由詩
10*
10-2-18
苦行
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佐藤真夏
自由詩
5*
09-8-19
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