すべてのおすすめ
金木犀の小花が
打ち明ける秘密を
直ちに忘れてしまってこそ空は
どこまでもひとつの
どこまでも青く澄み切った隙間です
衣服を自らほどいたわたしたち ....
朝日の広さがだらだら緩んで
だらだら、昼まで届いて
ぼんやり正午をふやかしたアルコール
その向こう側を透かしたら既にぼんやり
夜、のような
そこが既に、夜なら
....
赤い衣服から
す と 引き抜いた
ほつれ糸
を
クルルルル
弄んで・まわして・弄んで
クルルルル
赤らんだ指の模様 切ながって
更に赤らんで・赤らんで・堪らないため
....