すべてのおすすめ
死神を副業にする桜守
満開の冷えた桜に沈む船
堕天使も枝垂れ桜で白くなり
漆黒の翼の痕に桜KISS
JOKERが姿を消して花吹雪
夜桜の影で小悪魔服 ....
寒鴉ココロの隙に嘴を
笑えないギャグを飛ばして滝凍る
大寒に愛を深めて寒からず
冬深し電車が走る日の出前
狩人が狩人を狩る月曜日
たい焼きをナイフフォークで食うマナー
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春うらら、黒い麦酒とシャムロック
ノヴァジェットプラズマ爆発だらけの宇宙
太陽は実は脈動変光星
百万年前に生まれた光を浴びてる
百億年前に生まれた元素と生きてる
黒点は太陽の笑くぼ多いほどよし
リ ....
骨箱の折り鶴 代償100万羽
骨壺の中で踊るの骨尖る
世の中ゆるせない事もある
昏い軍機 地に陽光の蝶舞う
予定調和するメロディーに乗り決する
歩行する足と足の間に光は群れて
喉仏に蝶を飼う人
コツコツ ブーツの足音 世界が美しい
海いつとなく揺れ 波のはしる
詩歌集見ると舌舐めずりのロクロッ首
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8日、一日中作句モード、朝から断続的に10句ほど書いた。
西東三鬼、ぱらぱら読み、エリッククラプトンのブルース少々。
人類の夢がしまわれている島
風のそよぎ続けているお話
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情報隔離週間と銘うち、読書、音楽鑑賞を控えた。
{引用=脳髄のインプットを減らし、自身の脳がどれだけアウトプットするかを
試してみたかった。書物は西東三鬼の句集をパラパラ捲る程度。
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雨 降り始めの音 聞き洩らさず
寝室で眠っている犀を起こさぬように
音楽がそう聴こえたら大人だろ
新月に偵察機に乗る
北の軍隊 広場で一糸乱れぬ行進
月 作戦に呑み込まれても 我に希望
曇天に各自の太陽 腹の中
新兵は三日月に鍛えられる
彼は愛だろう この昼この夜に
雷鳴が声うしなうほど合一し
翼なんぞ削ぎ落とし作業する
銀河のカケラを食べてみる
晴天に支えられた計画がある
秋の涼しさを楽しめた自分
常緑樹 枯野はテカテカ燃えている
昨日の続きを話したそうな風だ
グラスの冷水 飲むエロティシズム
コスモスの蝶々追って来る日射し
魔や天の血統濃くなるこの夕べ
良書悪書あってそれでも地球は回っている
意味の子を産む子宮脳髄の良好
パソコンの扉・家の扉には鍵かける
意味の扉の前に立つ私兵
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広葉樹に秋陽 輝き濡れている
世 離れて 遠くから持って帰る
空想に空想 重ねる秋日和
富士山の裾 色めき撫で肩だ
富士おんな山なれば火口に欲情す
己 ....
書物に手を伸ばす 善行
坐したままのAV行為が業となり
昏い体に妙法は良薬
悪魔・天使 流動して 築く
溶接の火花とぶほど推敲す
また一つ霧中に荼毘 灯りゆく
雲割れて百条の光 降り降る
透明なので正座して視る 秋陽
銀河の尾が見えるような青空だ
常緑の緑を眼が食べている
納豆御飯食べ MTV英語歌
細る月 照らし出された虫の息
リビドーの濁水に咲かす大輪の明度
衝撃の壁あるごとく気温上昇
桜の古木 匂い立つ秋日
樹木に ....
止まっている扇風機が一人でいる
風が誘って 空は胸 はだけて
常緑の葉を噛んで 木の指 愛撫
秋のある場所に走っていって
風は勇気のありかを知っている
冷めはじめた空気を味見する
虫の声が秋の夜を偲び
街に溢れた陽光と抱擁を交わす
陽を受け入れて秋の体を透明にす
ビルとビルの間にコスモスなど咲かす
夜が長く影引いてあなたとの時
....
通行人流れて そっと見詰める瞳
街の角角に立って祝福している
各都市が目覚めの声を挙げていて
水晶を垂らすと地球が凹む
地面に円書いてテレポートする
石蹴って石に聞く帰り道
雲なんか空に置いてみる
ひいらぎ束ね振って祓う
木と私の間に確かに秋がある
大気ゆさゆさ揺れて急ぐ秋
台風を秘かに待って夜の雨
雨音に虫のすだきが溶けてゆく
残暑に解けているヒモ結ぶ
こことそこ無名の余白に虹が架かる
日没が誘う秋の夜の暮れるを待つ
孔雀さまよえる詩人に園開く
命の華らに梵天の配慮は水やり
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影長く夕暮れても一人の街
書物に忠誠尽くせば背が伸びる
孤高なる生はち切れて射す秋陽
単独行もの言わぬ行なり詩文よ
言葉の海に網打って意味を捕る
金色 ....
明るい都市の夜空に雲の轟音
バラバラと飛行灯の明滅
ウォーキング昏き夢など見続ける
鶏の眼がじっと視透す我が来世
街路樹に秋日さんさん都市眠い
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