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廻らないあのキッチンが秋の朝
過去の仔を想って過ごす夏終わる
父さんを捜してPCマイピクチャ
早起きしすでに君宛て保存する
玉葱になんのかなしさ見当たらず
....
{引用=りんご飴のよく似合う
あの子たちの夏も終わる
闇を纏ってなどと
深刻に
傷つきやすいがままに
終わり間際にとわたしは
一篇を描いて
置いてみた
打ち上げ花火ではなく ....
風がその日選んだ道は右だったので
程よい南風がその町を包んだ
路地裏にも行き渡り
仔猫が鳴いた
夜になって風も眠りたくて
考えて、左行きを寝床とすることにした
北向きの部屋が風を受け
....
吐く息が部屋のなかでも白を語る
かじかんだ爪先に靴下を与えるでもなく
窓の外
早すぎた目覚めがかなしく
ひとりを悟る
{ルビ時間=とき}に負けて
遠のいてゆくあなたの微笑みは
ま ....
きっと生まれて初めて見た色って
ターナーの洪水
まばゆいなか ひかりのなか 空映す青
きっと生まれて初めて知った色って
ターナーの洪水
まばゆい夢 ひかりの夢 母なる海
無から有へと蓄 ....