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月があかるい夜だけでいい
時間よとまれ
猫になって屋根から屋根へ
帰って来た半端もんは
泣きたくても泣けない
苦しい洗濯機のぐるぐる
あと
どれくらいお前といられるだろう
....
さびしい仔猫が眠る部屋
国道が近いから
救急車が何度も通る
そんな音のない時間や
一日がない
もしや
そんな日があるとすれば
耳を済ましてしまうかも知れない
わたしが生きている ....
何年たっても馴れない女
わかっています
気づかないふりも
微妙な逃げ腰も
そんなの別に
どうでもよくならないかな
風が強いせいにして
ラーメンくらい
奢れる女になりたい
....
ずっと すきだった
縁があるんでしょう
こんなところで遇うなんて
コンビニのガラスがくもって
おでんの匂い
声もかけずに知らない振り
マスクを脱いだら
真っ更な他人だよ
だけど ....