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インドでの最後の日
褐色の海に
トビウオが跳ねる。
海底油田の採掘船の間をすりぬけて。
少女たちが物乞いをしている。
海を背にして。
彼女たちは自営業者なのか、と私は考える。
それと ....
叔父さんと凧揚げしたのもこの川
台風一過の増水を父と見たのもこの川
あいつと夕陽を見たのもこの川
家出して夜を明かしたのもこの川
好きだった子の手作りを初めて食べたのもこの川
利根川の ....
極東の列島を斜陽が染める頃
コーカサスの空は真っ青に燃えている
極東の海に三日月が沈む頃
文明の交差点・カイバル峠は荒れ狂っている
星々より静かにせめぎ合う
神の法 と 血の神話
....
夜は射す
光で濁った眼に
誰も知らない言葉
ずっと昔から
決まって
、いた
こと
おまえは誰
....
ああ
僕は引き裂かれる
林檎がみるみる熟れて破裂する
僕の爬虫類の目つきが変わる
すーっ と
すました顔は得意でも、
僕の宇宙の
花火大会は
は、
は、
はれんちで、
....
そのいて座の子らは
日曜日の夜が好き
うたげのあとの
{ルビ零=ゼロ}の織りなすパターンが
ひょっこりと
谷で夜風に当たったり
市役所の屋上から綿毛を飛ばし
無人駅の明かりをともす
....
あなたの遠ざかるうしろ姿
を見つめたまま立ちつくす僕
が遠ざかる曇り空の下
の駅前が遠ざかる
あなたの遠ざかるうしろ姿
を見つめたまま
立ちつくす僕
をう ....
会うたび君は
不味そうな飴を一つ
僕に投げて寄越す
エレベータの中で
僕らの手は
そっと重なる
そして君の表情はいつだって
無しのつぶて
だけど、
焦らし合うマインド ....
足利の旧市街から渡良瀬橋を渡り少し行くと、草木のこんもり茂った小高い丘がある。男浅間神社だ。頂へと続く道を上っていくと、やがて視界が開け、渡良瀬川沿いに足利の街並みが一望できる。ハローワークから所在な ....
ジェット機を出してくれ
ソコトラ島から恐山を経由してジュノーに向かうんだ
そしたらジェットはあんたの好きにしな
神様、僕はいつのまにか成功していたよ
だって命は赤々と燃え
風にそよぐ ....
神々の舞台装置の奥
冷たい月明かりの夜が
深い淵を照らし出す
凍てつく太陽
麻酔の覚める羊たち
葬るネクタイ
愛って何時?
祖父母と歩いた畔道も
今は闇夜に濡れそぼち
光 ....