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水色のピアノを
あなたは弾いていた
獰猛なまでに素早く指をすべらせ けれども
唇の端にはささやかな笑みをあつめて
手に負えない{ルビ巨=おお}きさと
理不尽な ....
観覧車の見える場所で 夕陽が落ちるのを待ってた
きみの左手に巻かれた馬鹿みたいな時計、
その形が何かに似ていると思いながら
足元に置いたコーヒーの空き缶には
....
その石には
一房の夜が埋め込まれていて
羽をひろげた名もない鳥が
宙返りをして遊んでいる
ならば
僕は
手のひら一杯の嘘をあげる
その重みで
....
休みたいので
コンビニの店員に
すいません
枕とベッド売ってませんか
って聞いたら
申し訳ありませんが品切れです
だと
ふんわりしたいので ....
優しい目で
どこまでも
温かく深いもので
きみは撫でる
残酷さや
死のもつ暗闇さえ
あるいは鋭い目で
銃弾のように
まっすぐ届いてゆ ....