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{引用=人類は、まだ生まれたばかり}
時の口がガラスの乳房にぶら下がり
刻々と私の砂丘は完成されてゆく
埋もれゆくさなぎは薔薇の衣を纏って眠る
彼が(もしくは彼女が)飛び立つのを目にす ....
さあね
と、言ってごらん
それだけで千と
一夜の妄想を掻き立てる
さあね
と、言ってごらん
それだけで君の
血の色は藍にも黄にもなる
さあね
と、言ってごらん
夜が銀の杯を ....
きょうもだいちにあいたたくさんのちいさな穴を
うめにいくのだと、ひとびとはかばんをかたてにでかけてゆく
ひとつでも穴がのこされていればふあんで
しかたがないのだと、ひのくれるまで
....
いつもこんな距離だった。
君がまだ少女だった頃も、日の出を見た公園のベンチでも、電車で偶然会った時も。僕らは横に並んで座っていた。
僕らは小さな話を沢山並べて星に投げた。ひとつ話を終え ....