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花束をもらったのは
もう随分前のことだ
大きくて赤い
松明のような花そのあかりが
次第に痩せて暗くなっていくのが
寂しかった
怪我をして入院中
病室まで訪ねて
炎のような花束をくれ ....
買ったばかり
ミルク色の
ぶ厚いカップをベッドにして
眠りたい
夕暮れには
もも色に染まるでしょう
鳥の羽が落ちたら
おふとんになるでしょう
静かに夜のカーテンひかれたら
星屑は
....
電車はもう乗り終えた
飴の袋もからっぽ
歩き出す
足元の道はごつごつしている
日の光は花や木にばかり当たっている
ような気がする
水が飲みたい
と思った矢先に
湧き水の立て札
山深く ....