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ラッシュアワー
千本足の林立の狭間
スーツケースからはぐれた
よそ行き幼児が泣いている
わめき声は動物じみて
朝を病んだ善男善女の苛立ちを
憎悪域にまで掻き立てる
半ばは勤労地獄に子を詰 ....
夜想曲
おお夜よ、おお夜よ
人は眠りを貪りながら死は恐れ
瞼を閉じて覆い被さる闇を追い出し
より暗い臓物の中へと逃げ込んで
しかし閉所恐怖をも克服する為
そこにマッチの軸で
天国の ....
窓外の大空に掛かる十字架
朝日を浴びて白く屹立する
それは福音だ
彼は夜闇に生まれた
太陽に焼かれ、荒地に又砂浜に
足跡を残した
それはゴルゴダへ続く
砕かれた四肢から血が伝い落 ....
1 月はまるで、地球の薬指に光る真珠のようだ。
2 月はまるで、大きな藍闇に光る女の目のようだ。
3 月はまるで、私の心を映す鏡のようだ。 欠け行き満ち来る銀鏡。
4 月に呼応し ....
雨が降っている
雨は私の屋根を打ち
私の壁にしみ込んで来る
雨が私の枕を濡らす
水というより、夜の、宇宙の体液だ
雨は、私のマスカラに降り
私の服に降り
私の靴に溜ま ....
壱;
とんがったピンセットを突っ込んで
耳の中をかき回す。
きっとここは中耳であろう
そこから先はぐっと地底に落ち込んだ
炭鉱の坑道であろう筈。
へい、地球人よ、ブラジル人よ
....
アダムの髪は砂地を伝い、
汀をくぐってたゆとう線は
海原をどこまでも、恐らくは
水平線の際までも延びているのではないか
日焼けて荒んだ、どこか呆けた顔をして
あらぬ方を見てるのは
あれは彼 ....
中原 那由多さんのsalcoさんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
貨物
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salco
自由詩
11*
13-1-7
夜
-
salco
自由詩
6*
10-7-19
鶏卵のある偶像崇拝
-
salco
自由詩
7*
10-4-1
満月は欠け始めた。人類は月を10万年間も見て来て、・・・・・ ...
-
salco
自由詩
9*
10-3-30
雨が降っている
-
salco
自由詩
7*
10-3-25
耳の中
-
salco
自由詩
12
10-3-13
海辺の罪人
-
salco
自由詩
5
10-3-11
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