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言葉には棘がある?
だから履いたら足が痛む

言葉には角がある?
だから当たれば胸が痛む

言葉には温もりがある?
だから抱けば涙が流れる

支えられて
傷つけられて
癒されて
 ....
空は青すぎた
夢みたように青くて
黄色い帽子をかぶった子供たちは
疑うことの無い目で
ばらばらと 塊になっていた

交差点で その塊は
黄色の子供は乗り出す
車は知らん顔で過ぎた

 ....
眠れないとあなたが泣くから
夜の外を探しにゆく
たらりと垂れた夜の糸口が
あるはずだからそれを探しにゆく

ほんとうはあなたのそばにいたくないから
せっぱつまった顔で でてきただけ
せめ ....
猫がとなえる雨乞いの呪文
断りもなく春は重い
丸い肉球で世界を救う
そのとき僕はなにをしてるんだろう

花が咲いたと風が笑う
影がこっそり出かけてゆく
桃色のブーケをいっぱいつくる
黒 ....
きいて欲しいのに
頷かないといけない
人は話したがりのイキモノ

話す呼吸のつなぎ目を
狙って割り込まなければならない

うんうん の数が多いほど
わかるよ の数が多いほど
あなたが ....
深く潜った
掴めそうに思った
ジブンノテで ジブンノテで

正か正でないか
赤か黒か白であっても
わかると思った
気付けるはずと思った

冬から春へと移り変わる
空のカーテンを見上 ....
雨が射抜いたまだら模様の私が
顔のないまま通り過ぎていった
3月の雨は まだ冷たい

たくさん着込んでいるのに
袖口から 襟首から
風も雨もはいってくるから
ふたつの目を開放して 送り出 ....
目から水分が流れ出て
喉がやたら渇いている
夜だからか
夜の傾斜が この喉へ突き刺さるせいか

星も月もまばゆい
地面から真っ直ぐのぼってゆく生命たちよ
お前たちはなぜ迷いがない?

 ....
真っ暗な空に
両端が刺さりそうなぐらい尖った
三日月が横になっていた
なぜか 両側に霞がかかっていた
あれは だれかの曇った瞳なのだろう

心の4番目のドアをあけて中のものをぶちまけたよう ....
いつもいつも 
一から始まるように感じる朝は
夕べのやり残しの食器洗いよりも
途中になった本棚の整理よりも

まず

この窓を開け放つところから
始めなければならない気にさせる

 ....
眠る というそのとき
人は一人になる
見ることをやめ きくことをやめ
うちへかえってゆく
今日にさようならをするそのとき
永遠に の気持ちがよぎる

さようなら

さようなら

 ....
見たくないという私の叫びが

みたくないよぅ  

と小さく響き

カーン
カーン

となにかの外れる音がした
それは世界のずれる音
背負った苦しみはきっともう
なくなっている ....
私は目を閉じる
下瞼のほうへ意識を集中させる
まるで世界を下へ押しやりたいみたいに
あえいでも泳ぎきれない波のように
なんやかやが迫って息もできない
やっと
口をひらいたときに出てきたもの ....
中原 那由多さんの朧月さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉- 朧月自由詩513-7-21
下校風景- 朧月自由詩310-6-11
夜の糸口- 朧月自由詩610-4-21
重い春のレクイエム- 朧月自由詩210-4-6
きいて欲しいの- 朧月自由詩210-4-1
ハルヲつかまえる- 朧月自由詩210-3-14
3月の雨- 朧月自由詩610-3-4
夜に鳴く鳥- 朧月自由詩310-2-19
僕と猫と三日月- 朧月自由詩610-2-18
一から始まる朝- 朧月自由詩509-11-12
眠りにオチル- 朧月自由詩309-10-21
世界のずれる音- 朧月自由詩309-10-19
世界は下瞼に押しやって- 朧月自由詩609-10-16

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