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橋の上、
時計回りに見渡せば
{ルビ下野=しもつけ}、{ルビ下総=しもふさ}、{ルビ武蔵国=むさしのくに}

いつからか都の殿上人たちはこの地にも境を引いて
左扇で国獲り遊戯
その頃すでに ....
萼には永劫の接吻を
際どかった昼間の送り仮名には微笑み二乗の反語法を
埋もれかけた墓標には遠い遠い潮騒を

聖なる人よ
二十一世紀初頭のこんな夜にもまた
星は星をちぎりながら
生まれ来る ....
一瞬の中に永遠があった
女の顔に夕闇があった

わたし
たちは
あえぎ、つぐむ。

怒りの中に悲しみ
嘘の中に真

光の中に闇があった
灰の中に黄金があった
王の中に奴隷がいた ....
神々の舞台装置の奥
冷たい月明かりの夜が
深い淵を照らし出す

凍てつく太陽
麻酔の覚める羊たち
葬るネクタイ
愛って何時?

祖父母と歩いた畔道も
今は闇夜に濡れそぼち

光 ....
中原 那由多さんの都志雄さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三国橋の上で- 都志雄自由詩2*10-4-3
らら、ばい- 都志雄自由詩3*09-12-23
黒と菫色- 都志雄自由詩809-10-29
羊と終電- 都志雄自由詩509-10-6

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