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灼熱の片隅で
擦れ合う声とこえ
喧噪が
水のように
ふたりを追いかけてくる

ことばが
喧噪に濡れながら
絡みつく薄い皮膜
喧噪が証明する
わたしたちは一人という事実

けれど ....
刹那の隙に覗く空も
今日は鈍色
目を閉じても
訪れない森のなかで
息をする音を探す

何かを発したくても
伝えられない感情が
冷たいシーツのなかで
絡まり縺れ合う

感情だけが
 ....
ぽつり、
胸に落ちた赤い雨を撫でる指先
午後の木陰が揺れる
冷えていく風
歩いてきた道を振り返る
真珠色の太陽が
かくれんぼをする雲の袖

刹那に覗く白い世界に目を閉じると
ひとつの ....
肉に噛みつく
糸になり分裂する筋肉
絡め取る舌が捲るあからさまの白い現
尚も残る塩味の皮脂が依存症を掻き立てる

進め、進め、白い刃
開く、開く、咽喉のブラックホール

カチンと何かに ....
喧噪の夢がわたしを包む
喧噪は連鎖になりわたしをぐるぐる取り囲む
もはや出口はない
頭に白い注射器を射し込み連鎖を中和させる
軈て霧が訪れ眠りへと誘う

太陽が瞼を撫で
眠りから醒めても ....
ことばで何ができるのか

ことばはどこまでもことばでしかなく
それぞれの胸を
トンネルになって突き抜けていく

わたしのことばが
誰かの支えになったことなど
あっただろうか

過ぎ ....
あなたが愛するこの指が
毎日どれだけの幸せを包んでいいるか
あなたは知っているかしら

あなたが愛するこの指が
毎日どんな風に打たれて
泣いているのか
あなたは知っているかしら

わ ....
毎日毎日、ことばを書く

わたしのことばは
なにもないけれど
わたしのことばは
生きている

わたしのなかから
わたしの外まで
わたしのことばは
続いている

わたしのことばは ....
中原 那由多さんのあおい満月さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『喧噪』- あおい満 ...自由詩9*10-5-8
『鈍色』- あおい満 ...自由詩3*10-5-4
『シミ』- あおい満 ...自由詩2*10-5-3
『骨を喰らう』- あおい満 ...自由詩2*10-3-3
『喧噪の連鎖』- あおい満 ...自由詩5*10-3-2
『生きることば』- あおい満 ...自由詩2*10-3-1
『指』- あおい満 ...自由詩2*09-10-30
『1ポンドの憂鬱』- あおい満 ...自由詩4*09-7-20

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