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長月の夜に
細かく降り注ぐ秋の雨
人も街も月でさえも
水煙で霞んでいる
そんな中
大地を真っ赤にできそうな
目一杯の彼岸花の花の群れに
小さな
水滴が
つく
時　.... 夜の帳がおり
夕焼けが冷めて
世界が暗くなってゆく
傾きかけた三日月の
先端のあまりの鋭さが
薄い刃のようで
闇をちぎっている
今宵もまた新しい夜が誕生したのだ
やがて月はビル群に紛れ　....

中原 那由多さんの麻生ゆりさんおすすめリスト（2）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
彼岸花	- 麻生ゆり	自由詩	7*	09-10-10
或る街の一夜	- 麻生ゆり	自由詩	1*	09-10-10

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