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  手のひらの中に
  そっと星を隠していたら
  夜になって光りだし
  銀河系宇宙であることが
  ばれてしまった

  それは蝶のように
  よぞらをかざって ....
  

   曖昧な物に名前をつけてゆく
   切り取ってゆく
   詩を書くことは名前を奪うことだ
   いままでなかった感情や
   世界にツバをつけることだ
   新雪を汚すことだ ....
  メロンが食べたい
  風呂上り
  缶コーヒーは2杯飲んだ
  パイナップルでもいい
  きょうは冷える
  パソコンの文字が見にくくなって来た
  電気をつけた
  外を見たが ....
  

   遠くで犬が吠えている宵
   ぼくはふらふら起きてきた
   枕にアイスノンを乗せて
   一日寝ていた
   葛根湯を飲んでいる
   一日寝ていて話題がない
   元 ....
  

    優しい娘がいます
    方角を間違えて北口へ出てしまった杖を持ったばあさんを
    難解な通路を通って
    南口まで案内してやったのです
    そうっと肩口に手を ....
 
  ★ 落ちてくるラメ入りの空
  高架線の駅からは
  遠くが見える
  夕方のラッシュ時の
  高校生のおしゃべり
  同じ空に目をくれるものはいない
  みんな街に帰 ....
 


  ママチャリを漕いで
  16号線を走った 少年の日
  太陽はじりじり肌を焼いた
  片道40? カモメのジョナサン
  のように自らを鍛えるために
  でかけたのだった
 ....
  
 


  雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
  雨雲の上は晴天だ
  雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
  いま世界のどこに雨雲はあるのだ
  雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
  雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨 ....
  




   きょうはぼくの誕生日
   62歳になった 年齢はワープする
   きのうまで27歳 パリのカルチェラタンを歩いていたのに
   きょう ぼくのスニーカーは田舎道の ....
 

  寺山修司とは3,4度同席したことがある
  池袋のホールだったと思うが
  机を前に座っていた なんの会か忘れたが
  本の中の写真にぴったりだと思った
  鉤鼻が特徴だった だ ....
 

  赤い傘差して今日も雨
  カタツムリは縮こまって
  濡れている
  陸上競技場のアンツーカーはけぶり
  女子大生は傘を差して自転車に乗ってやってくる
  雨の日は少し喉が軽 ....
 


  野に、球
  と書いたのは清水哲男だったかわすれたが、
  日本シリーズもたけなわで、
  今日はいよいよ第七戦、西武が勝っても、
  中日が勝ってもちっともおもしろくな ....
 燃えてしまった本棚
 夏の初めに
 私は火事を出した
 寝タバコの根が
 羽毛布団におちたのだった
 それは現場検証で
 消防署員の説明で聞いた話なのだが
 ぼくの布団の片隅は
 真 ....
     
天野茂典+古川由美


風の通り道には
いい匂いのレストランがある
新鮮な野菜と
おいしい魚の塊が
ゴッホのひまわりのように
置かれている
これからどんな料理ができるの ....
霜天さんの天野茂典さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくの手はふつうなのだが- 天野茂典自由詩1805-3-9
新雪を汚すことだ- 天野茂典自由詩405-3-7
詩はフレーズで読んでいる- 天野茂典未詩・独白605-2-27
アムールタイガーが吠えている- 天野茂典未詩・独白405-2-15
サッカーで日本が北朝鮮に2対1で競り勝ちました- 天野茂典未詩・独白6*05-2-10
人はみな歌をもっている- 天野茂典未詩・独白704-12-3
ママチャリで横浜まで- 天野茂典自由詩604-11-19
純粋- 天野茂典自由詩6*04-11-18
LET_IT_BE- 天野茂典未詩・独白10*04-11-14
寺山修司- 天野茂典自由詩804-11-14
験潮儀- 天野茂典自由詩404-10-26
- 天野茂典自由詩504-10-25
満月- 天野茂典自由詩504-10-16
風の道- 天野茂典自由詩8*04-7-4

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