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  つるかわ

つり革の下には
振動する幽霊の手が
ぶらぶらしているよと
嫁のもらい手がないよと
節だらけの拳を振る
明治生まれの大伯母に
呼ばれたような気がして
リノリウムの床を
 ....
名鉄の名物は
流電モハ52の
流れをくんだ
デハ3400系

きたもんだ
そんなもの
どこにいる
ここにいる
広見線の可児駅の近くに居るんだよ
ナマズみたいに大人しく
居るか居 ....
なぜだろう、風が吹くたびに
バイオリンの旋律が聞こえる
左目に映る昨日の後悔と朝ごはん

学校に行かなくてはと
駅に向かう道は
白く大きく横たわり
僕の方に押し寄せてきた

歩いてい ....
春に見込み生産した思想が腐って
生臭い匂いを残して冷凍された
夏の記憶を持たぬ子供の眼が
暗い海を見つめる

冬の陽のあどけなさ
日溜りに春をもたらし
猫の子はしゃぐ

初春や羽根つ ....
言葉を紡いでいる人がいるという
言葉の繊維を解きほぐし
紙にしたり
糸にして布にしたりしてから
その上に文字というものを書くのだという

最近は、
言葉が不足しているから
誤解 ....
青空が濃くなってきた
空がやってきたのだ
鴉が去って
太陽がやってきて
のんきにお手玉をしている
単調に繰り返すのを
家の子達はいつまでも見ている
目玉が焦げるといっても
信用して ....
世界に終わりがあるのなら
命の期限もあるのだろう
人の寿命は短くて
命の期限は長すぎる

酷い混雑見ないふり
酷い醜態見ないふり
美味しいお菓子も
食べたふり
綺麗な時間は短 ....
私たちはいつまでも春の光を浴びて輝いていたい
白梅をそういう顔をして私たちを眺めている

そんなことはけっして適わないことだけど
緋毛氈に座りにぎやかな白梅を眺め
屈託なく笑いおしゃべり ....
霜天さんのあおばさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
帰り道- あおば自由詩12*06-6-18
南セントレア市- あおば自由詩3*06-2-4
眠り- あおば自由詩3*06-2-3
行商- あおば自由詩4*06-2-2
暗号表- あおば自由詩11*06-1-6
今朝も- あおば自由詩5*05-12-11
世界の終わり- あおば自由詩5*05-8-25
白梅- あおば自由詩6*05-3-7

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