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箱に詰めて流したきみを
どこか異国の空が受け止めてくれているころかしら
どうしてもコール音が鳴りやまなくて
きみは深海の奥深くへ行くと言ってきかないものだから
回転する機械はいつも
わた ....
どこにもいけないわたしがいて
どこにもいけないきもちがあるの
なんにもならないことは知っているけど
なんともならないわたしがはがゆい
うまくことばにできなくて
うまくつたえられなくて ....
君の首筋に
この指をなぞらせる
はやく
心臓をえぐりだして
左心室の筋肉の美しさを閉じ込めてしまいたいと思う
虚ろを見据えるその瞳は
もう二度と脳内と信号を交換することもないのだ
....
甘ったるい猫の声が
夜中の頭脳に響き渡る
肩を抱く君の
冷たい視線に畏縮した
柔らかな雨の午後
本当は何にも
解ってなんていなかったくせに
まるで味方のような振りをして
押 ....
ビニール袋の柔らかさに
頬を染めた私は
君と手を繋いだまま
6月の冷たい雨に嫉妬した
鬱屈した気分を
なんとかしたくて
床下の君を
掘り起こしてみたけれど
既に冷たくなった ....