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わが一歩 一応は一歩進む
道に穴だ 二歩さがる
すこしずらして 一歩進む
空気がない すごすご引き返す
しゃがんで一歩 こっそり出す
いきなり水の中だ 鰓がなくて溺死
科学は日進月歩 ....
文明の震えを支える地の震え
働き蟻が扇子と携帯、クールビズを
並べて夜店で営業
いつまで開業する
父の暗い眸 母の暗雲
幼児はティンカーベルの羽をして
透明と超越
作り笑いのどこ ....
今日はなに話そうか
そうだねえ
知ってる人は知ってるだろうけど
変なことがある
ビッグバンのとき
なんて気軽に使う言葉
ちっともわかちゃいないけど
そのとき極小のところに
極大 ....
乾燥注意報だらけ
途方に暮れる街角
掌がからっぽ、というわけじゃない
するべき宛はある
ありすぎる
したい宛はある
ありすぎて
踏み出せない
なにもできない
白々と ....
二歳くらいのまだ舌足らず
睫毛の長い女の子と
並んで待つ間に
若い母親と世間話など
診察室のてんやわんや
医師はくり返した「きっと泣くよ、泣くよ」
彼もいやだったろう
施術は長く、泣 ....
1
薔薇の棘に
誘われて秘密のところへ
行くのだ
死は疎ましいが
痛みはとくとくと滲む
何故だろう、胸もとどろく
恋も仕組みも知らない
しかし脳は準備していた
麻薬と混同と効 ....
すべてが新品である
お互いの存在が目新しい
人の世の独立した若い単位として
1
姑が時には訪ねて来る
そこではもう、息子だった子はいないのだが
姑は新婚の部屋のなにかについて
なんら ....
Yの海馬の幾つかの
細胞に刻まれたひとこま
「また会おうね」と
Yが弟にかけた言葉
にっこり白い歯を見せた
会えたのか、呼ばれてみると
意識は無くて体中で息を求めていた
「〜彦ち ....
komasen333さんの木原東子さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
無駄な一歩か否か
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木原東子
自由詩
19*
12-6-24
文明の震えを
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木原東子
自由詩
10*
12-5-31
再生工場
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木原東子
自由詩
16*
12-4-30
またも街角で
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木原東子
自由詩
18+*
12-4-10
耳鼻科で泣く
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木原東子
自由詩
17+*
12-1-25
脳内の場所
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木原東子
自由詩
14+*
11-12-16
ハッピーエンドののちのひとつ
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木原東子
自由詩
7+*
11-11-26
「また会おうね」
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木原東子
自由詩
4*
11-11-23
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