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母さん
ぼくは思いだしました
まだ若いあなたの
細くも強いその手にひかれて夏
緑に燃える蜜柑葉をくぐりどこまでも道はつづいていました
おばあちゃんのお家までねと
暑くて永い昼下がり
眩暈 ....
木箱の扉は
下辺が蝶番で、上からゆっくり開き
外に倒れてスロープになる
岸壁づたいに太い蔦
滑車一本で昇降できる
ロッジ部屋のような
木箱のつくり
+ + +
....
礼を尽くして
空き缶をいただく
あなたの日々は
わたしの知らないところで
正々堂々
みずからの命と向き合っている
早朝
髪をかき乱し
欠伸をしながら外に出る
籠にあふれるビールの ....
公的扶助の受給者の列を写せ
民は思う
なぜ、もっとしっかり生きないのか
貧困で餓死した親子の部屋を撮れ
民は思う
なぜ、生活の保障を受けないのか
国や自治体の生活保護行政の抜け穴を ....
夜のドックから走り出す多機能な女
関節を裏側にまわしてステンレスのホイッパーを固定する
ふるえる卵黄と小麦粉がはねつく
すべりだしたパーツからコルク抜きが選択されると
シールドはしぶく
....
なにも映せない、一枚の歪んだ鏡の塔のようだ、鏡のむこうに空が抜けて、地面が抜ける、わたしと思う人(問い一)もさくりと抜けてしまうのに、わたしと思う人(問い二)の舌だけが粘り強く、鏡の縁を這う、たしかラ ....
南島の
国際通りでるつぼに会おう
安里から
牧志にかけての人だかり
沖縄三越の道向かいから 平和通りはかまぼこ型で
龍の捩れる ガマほどにあやしく
おいで おいでよ
ほの暗くゆるやか ....
指関節をなんど曲げても
言葉がどこにあるか
わからない
人類の要素のひとつ わたくしも
紙とペンで書いた言葉を 今は ....
笑って 笑って
笑って キャンディ
昨晩のアニメでもちきりだから
何かこう 一途を共有したがるっていうの
かがやく未来の乙女だったか
平和の先は怠惰の坂道
さらけだすよねぇ
そんなつ ....
komasen333さんの乾 加津也さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏の日の思いで
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乾 加津 ...
自由詩
30+*
13-2-11
木箱と旅先の少年_(夢喰植物)
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乾 加津 ...
自由詩
12*
12-11-17
むきあう人
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乾 加津 ...
自由詩
24*
12-9-15
オツタエシマス細胞
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乾 加津 ...
自由詩
16+*
12-2-23
多機能な女
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乾 加津 ...
自由詩
17*
12-1-28
鏡の塔_(生体反応の設計)
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乾 加津 ...
自由詩
10*
12-1-25
るつぼ
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乾 加津 ...
自由詩
18*
12-1-4
痴呆の季節
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乾 加津 ...
自由詩
17*
11-11-29
キャンディキャンディ
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乾 加津 ...
自由詩
6*
11-10-30
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