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強い雨がからだを叩く
吹く風はずっと向かい風
傘なんてまったく役には立たない
だからさっき橋の上から
激流に放り捨てた
その茶色の濁った水が目指すのは
どの水も同じ所
きみよ俺だ ....
きみは僕に問う
僕が不条理を否定するようなことを言ったとね
僕は答える
ああ言ったよ
不条理はひとを幸せにしないってね。
じゃあときみは訊ねる
ペケットの“ゴドーを待ちながら”を
....
まだ自分は一人前だと云う
底の浅い知恵しか持っていなかった頃
周りには幾つもの扉があった
そしてぼくの手にはその扉をあける
すべての鍵が与えられていた
微かに自分は未熟なんだと云う
....